lostbiography    忘れないこと 3)

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大切な命のために忘れてはいけないこと 2

これまでに多くの鳥たちが絶滅してきました。
進化上、やむを得ない絶滅も多かったですが 人の介入 人為的絶滅は こののちも増えていく傾向にあります。
この悲劇を起こすのも抑えるのも人間次第です。
人がどう考え、どう動くのか それが多くの動物たちに影響を与えることを忘れないでいてほしいと思います。

絶滅した鳥の中で一番著名で知られているのは「ドードー」でしょう。
ドードーは、寸繰りした大柄な飛べない鳥で 1505年に発見されたといわれています。
翼は退化して飛ぶことはできず不器用で群れを成して暮らしていたといわれています。
(体重は20~30Kgあったといわれています)
しかし 人の介入と人の持ち込んだ家畜(犬、猫、豚)とネズミなどによりわずか100年もせずに絶滅したと
いわれています。

ドードーについては 独特の姿かたちから どういう鳥の仲間かという議論がありましたが その後 
鳩の仲間である、ということが確定されました。
また、その実際の姿については 確実な標本が少なく、現在 残っている骨格法本は12体のみ、といわれています。

ドードーは モーリシャス島周辺の離島のみに生息していました。
他には近隣のレユニオン島に亜種のレユニオンドードー(通称シロドードー)、ロドリゲス島に生息した
ロドリゲスドードーがいたそうです。
一般的に取り扱われるのはモーリシャスドードーですが いずれの種も大陸から孤立した島のみで進化した
鳥だったと言えます。
どの島にも天敵になる動物がおらず 飛べない鳥として進化しました。

1500年代に人間がこの島に上陸した際、人への警戒心も持たなかったドードーは簡単に狩りの標的になりました。
しかし、記録上ではドードーの肉は固く 食用としての人気は少なかったようです。
(それでも保存食としての活用はあったようです)
ドードーにとって一番の脅威は人間が持ち込んだ動物でした。
人間は 入植するために家畜としての豚、狩猟用の犬などを持ち込み、船はネズミを乗せて入港しました。
犬はドードーの雛を襲い、豚やネズミはドードーの卵を食べました。
天敵がおらず、戦うすべもなかったこと 一度に1個の卵しか産まず繁殖力も弱かったことも生き延びられなかった理由だと考えられています。

剥製などで確認するとドードーは非常に硬く頑丈なくちばしを持っておりますが これは島に自生する
カリヴァリア(樹木)の種子を主食としていたからといわれています。
カリヴァリアの種子は非常に硬い殻に覆われており この殻をを砕き消化できるのはドードーのみで
あったそうです。
結果 今 カリヴァリアも絶滅に瀕しており、1つの種の絶滅が他の生物に大きくかかわっていることの
証明にもなっています。

ドードーについては 最近、改めて発表された後日談があり、日本に来ていた??という話が伝わっています。
1647年ごろ長崎の出島に送られてきた動物の記録のなかに「ドド鳥」という記載があったそうです。
そのあと。鳥が国内に持ち込まれたのか、どうなったかの記録はみつかってはいませんが これが
史実だとすれば 何らかの種が日本に持ち込まれた可能性があったのかもしれません。

ドードー類の最後の記録は レユニオンドードーで1746年になっています。

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コメント

  • コメント ( 2 )

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  1. 孤島で進化、繁栄した動物たちはみんな同じ様な運命を辿っているのですね。。。ガラパゴスゾウガメもドードーも、島に人間が来たことで絶滅、または絶滅に瀕している。。。もちろん生物は太古の昔から進化の過程の種の淘汰や気候変動など人的要因ではない絶滅も繰り返しているのでしょうが、人類が誕生してからは人間が絡んだ絶滅が多くを占めているのでしょうね。地球の環境を壊し生物たちを絶滅に追いやる力を持つのも人間なら、環境を改善し、生物たちを絶滅から救おうと努力出来るのも人間だと思うのです。まずは、人間が何をしてきたのかを正しく知ること、次回も楽しみにしています。

  2. ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

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