翻訳後記 8- コスミレコンゴウインコ ブラジル生息地への野生復帰
久しぶりにロロパークの記事を翻訳させていただきました。
プレミアム会員限定記事ですが、ブログでは一般会員の皆様にも楽しめる(?)内容を書きたいと思います。
コスミレコンゴウインコと聞いて、え? スミレコンゴウインコじゃなくて?と思った方もいるかもしれません。私も原稿と写真を最初に頂いたとき、スミレコンゴウインコさんだー('∀'*)と思いました。
コンゴウインコ(Macaw)は全部で6属に分けられるそうなのですが、スミレコンゴウインコとコスミレコンゴウインコは同じ属に入ります。
名前のとおり、コスミレコンゴウインコの方が一回り小さいのですが、嘴の付け根の肌(黄色い部分)は逆に広く露出しています。
記事に載っている写真を見てもらうと、黄色いところが結構大きいですよね。スミレコンゴウインコの露出部はもう少し細い形状になっています。
コスミレコンゴウインコの英語名は Lear's macawというのですが、これは Edward Learという19世紀の作家の名前に由来しています。
Edward Learは鳥の絵を多く描き残したのですが、その本の中で描かれていたのがコスミレコンゴウインコでした。当初、その絵はスミレコンゴウインコだと思われていたそうですが、後に黄色い肌の露出範囲が広いということで違う品種だと分かったそうです。それで彼の名前にちなんで、Lear's macawと呼ばれています。Indigo macawという別名もあります。これはまさにインディゴブルーの綺麗な色から来ています。
今回の記事は、一時期絶滅寸前までいったこのコスミレコンゴウインコの保護活動についてのものですが、翻訳するにあたって色々調べていると、彼らの仲間で既に野生下では絶滅してしまっている鳥さんがいました。
アオコンゴウインコ
ウミアオコンゴウインコ
この二種は少なくとも野生下ではすでに絶滅したと考えられています。理由としては森林破壊とペット取引のための乱獲によるものだそうです。
ネットでこの2種を検索していただくと、画像が見れると思うのでぜひ見ていただきたいです。とっても美しい鳥さんです。
こんなに美しい生き物が野生下では絶滅してしまったのかと思うと、本当に取り返しのつかないことだと悲しくなりました。
生き物はすべて、人間には生み出せない奇跡の創造物であって、一度無くしてしまったら、もう取り返せないんだということを実感しました。
ペット取引の乱獲により絶滅なんて、そんなこと絶対にあってはいけないことだと思いました。そしてそれをなんとか食い止めようとしてくれているロロパークやそのほかの団体の方々の何か支援ができればいいなと。
この翻訳記事がこういった保全活動を日本の皆様に知っていただく一つのきっかけになるお手伝いになればいいなと思います。
コメント
コメント ( 5 )
トラックバックは利用できません。
yucakyさん、今回も翻訳お疲れさまです。今回は絶滅の危機に瀕したコスミレコンゴウインコが保護プログラムにより少しずつ危機を脱しつつある、希望のもてるお話でしたね。私は、野生に帰る前に環境に慣れる練習をしている個体に、既に野生復帰を果たした個体が挨拶に来たと言うエピソードに、じん、と来ました。なんだろう。。。心配しなくていいよ!帰っておいで!と伝えに来たような、人間の力など足元にも及ばない、種としての絆の強さを感じました。
仰るとおり、一度絶滅してしまったら取り戻すことの出来ない命のつながり。進化と淘汰を繰り返して今の生態系があるとしても、人類というたった一種が多くの種を絶滅に追いやる事実は、やはりおかしいです。けれど、それに気付いて手を差し伸べていけるのも人類だけならば私は、小さくてもその力になりたいと思います。現状を知ることは次への第一歩。このように様々な保護プログラムがあり、頑張っていることを知ることが出来る、このサロンに感謝です。
第1回WING YOUセミナーでは、東南アジアで保護活動をしているジュロンバードパークのジェシカ・リー博士に講演をしてもらいました。困難な状況にもユーモアと使命感で立ち向かう彼女のお話が印象的でした。
そしてロロパーク財団の保護活動の成果報告。色々考えさせられる内容です。
愛鳥家の皆さんにも知って頂きたい内容です。是非ご覧ください!(プレミアム会員はお試し無料期間が1か月ありますのでご検討ください・笑)
まあくさん
絶滅に追い込んでしまったのが人間であっても、またそれを救えるのも人間なので、今からでも間に合うように保全活動をされている方々を応援したいですよね。自分で何かやれればいいのですが、そんな行動力や実力もなく。。。涙 まずはこんな現実があるということを知って、それを少しでも多くの皆さんに知ってもらえるようにしたいです。
yucakyさん、あなたは、翻訳という作業を通して私の目になってくださっています。私は英語が苦手で、誰かに訳していただかなくては現状を知ることが出来ないのです。それだけでも、絶滅に瀕する動物たちの小さな助けになってくださっていると私は思います。私は、絶滅に瀕する動物を救うためのプロジェクトを起こす行動力も無ければ財力もありません。現実を多くの人に伝える知識も無ければ影響力もありません。けれど、自分が救いたいと思って、チャリティーに協力する、その動物について考えるだけでも、しないよりはマシなんだと思います。TSUBASAの松本さんのおっしゃる「ハチドリのひとしずく」です。今、自分に出来る翻訳のお手伝いをなさっていらっしゃるyucakyさんは、ご自分の出来ること、精一杯なさっていて、とても素敵だと思っています。私も「ハチドリのひとしずく」です。お互い、出来ること頑張って、地球の仲間みんなが幸せになれること目指しましょう!
まあくさん
なんて嬉しいお言葉でしょう(;_;) ありがとうございます。励みになります。読み直してみると、もっとここ上手に翻訳したかったなと思うことも多いので、今後もっと読みやすく理解しやすい翻訳ができるように精進したいです。
ハチドリのひとしずく!私Tシャツ持ってます(‘∀’*) 小さな力が集まって大きなことができるようになればいいですよね!