病鳥への投薬と給餌 - うちのケース①

病鳥への投薬と給餌 - うちのケース①

ばたんおおさんもブログに書かれていましたが、私も6月の愛鳥会は可能な限りオンラインセミナーを見させていただき大変勉強になりました。

その中でも、たかつき鳥の病院の上田先生の「自宅でできる鳥さんの看護・介護」はとても印象深く、もしもの時、また老鳥になった時のために今から準備しないとなと強く思いました。

そんな矢先、うちのコザクラインコ(5歳)が急に体調を崩したんです。幸いにも今は元気に復活しましたが、まさにこのセミナーで取り上げられていたことに直面しました。投薬そして給餌に約一週間四苦八苦、試行錯誤した記録、そして教訓をご紹介したいと思います。

症状

それは第3回長寿会があった6/27(日)の朝のことでした。いつも通り、おやすみカバーを取ると元気に鳴いてケージの中を動き回っていました。朝ごはんも普段通り食べ、何も変わらない日常でした。8時を過ぎた頃にふと見ると、全身を震わせて突然の嘔吐し始めました。

実は1ヶ月前の5月にも一度嘔吐したことがあり、その時は3回程度吐いて後は何事もなく普通に戻りました。もちろん病院に連れて行きましたが、検便、そのう検査も異常がなく、早めに梅雨入りしたこともあり、湿度による体調不良かなと思いました(うちのコザクラは湿度に弱いことは去年あたりからわかっています)。

今回もすぐに治るかなと思ってみていると、治るどころか嘔吐のインターバルがどんどん短くなったため急いで病院へ連れて行きました。道中も待合室も止めどなく吐き続け、このまま死んでしまうんではないかと思うくらい飼い主は顔面蒼白になりました。写真は病室で先生を待っているところです。吐瀉物でプラケースが汚れています。食べ物は全部吐ききってしまい、液体だけを出す辛い状態でした。

そのう検査をすると、螺旋菌の増殖がみられましたが、検便は異常なしでした。そのうの螺旋菌は常在菌なので普段は悪さをしませんが日和見的に悪さをして吐くことがあるということでした。また心配していたクリプトは検便から見つかりませんでしたが、毎回検出されるものではないのと、5歳を過ぎていることから100%クリプトではないとは言えないとのことでした。(コザクラの場合、5歳過ぎからクリプト発症率が上がります)

とにかく吐き気を止めるため、吐き気止めと抗生剤の注射をその場でしていただき、嘔吐はすぐに治りました。

しばらくは螺旋菌とクリプト用の抗生剤を投薬することになり(クリプトを落とし切る治療薬は現在ありませんが、対処的なお薬はあります)、また食べられなくなった時のために、病院処方のフォーミュラとポンプ(注射器みたいなもの)を処方してもらいました。

投薬

処方された抗生剤はとても苦いものということだったので、飲み水に溶かすものではなく直接経口投薬のものを出してもらいました。苦い飲水を飲むのを嫌がり、ご飯も食べなくなることを懸念しての飼い主の判断でした。

うちのコザクラは幸いにもこれまで病気をしたことがなく、投薬治療もしたことがありません。なので投薬がどうなるか未知数でした。ただ保定できないことが懸念材料でした。ベタ慣れの子なのですが、ニギコロや裏返しになることが大嫌いで、今まで保定の練習を何度かしたことがありますが一度もうまく行ったことがありません。しようとしてもあの強靭な嘴で本気噛みされ流血し、飼い主が諦めるという状態でした。

その日の夜早速、主人と二人がかりで投薬を試みました。どちらかが頑張って保定して、どちらかが嘴の右側からお薬を2滴入れるというミッションです。鳥の食道は右側にあるので、右から入れるように先生から指示されていました。

主人がなんとか保定し(めちゃくちゃ噛まれていました笑)、私が一滴なんとか右嘴の横に垂らしました。するとやはり物凄く苦かったらしく、暴れてもがいて手から抜け出しました。そこからは、普段はベタベタに人によって来て手の中にも余裕で入ってくるのに、逃げに逃げて逃げまくって全く捕まえることができなくなりました。なんとか捕まえても保定どころの話ではありません。なんとか手の中に入れ込んでも、嘴をお腹に埋めて見えないように隠しました。なんとかあと1滴投薬しようと四苦八苦する飼い主と、暴れるコザクラ。お薬が口の中にうまく入らず、顔にかかってしまい写真のようにとてもかわいそうな見た目になりました。

これはダメだ、、、そう思いました。 こんなことをやっていては、投薬どころか怪我をさせてしまうかもしれない。それにストレスがかかり過ぎて体調がさらに悪化してしまう。賢いので、明日はもっと難しくなるだろう。飲み水に溶かすものに変えて貰おう。

月曜日が休みの主人にお願いし、翌日、飲み水に溶かす粉薬を病院に取りに行ってもらいました。ところがこれもまた新しい苦難の幕開けになったのです。 

次へ続く

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コメント

  • コメント ( 4 )

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  1. yucakyさん、まずはコザクラさん(モスちゃん?ですよね?)回復されたとのこと、安心いたしました。本当に良かった。そして、貴重な闘病記をご紹介いただき、ありがとうございます。愛鳥の不調に気づいてから病院に連れて行くべきと判断するまで、や、検査をどこまでしていただくのか、投薬の場合の薬の形状、など飼い主は不安の中でも様々な判断をしなくてはならないですよね。yucakyさんの記述からは、不安の中でも精一杯モスちゃんのためのベストな判断と看護をしようとなさっている姿が見られて、私も見習わねば!と思いました。まだまだこの後、ご苦労があったようで、続編を待っています。

  2. 毎日体重を計測してフンの状態もメモして管理してるんですが、その日の朝まで全く普段と変わらない数字と様子だったので、びっくりしました。

    我々としては体重とフンに頼るところがあるので、そこに変化がないとオッケーと思ってしまいますもんね。、でもきっと何かが体の中で起こっていたんだろうなと思います>_<

    幸いにも専門医であり主治医である病院が近くにあるのですぐに飛び込めるのが本当に恵まれていると思います。

    投薬や給餌はふだんから練習してとかないと、病気になったときに急にやってもダメだなと本当に実感しました。

    ここから最後まで毎日アップさせてもらう予定ですのでよろしくお願いします^_^

  3. yucakyさん
    闘病日記のシェア、本当にありがとうございます。必ずや他のメンバーさんの参考になると思います。
    小さい命を守るための格闘(まさに格闘な感じですね)は試行錯誤の連続なんですね。近くに専門医の主治医さんがいらっしゃるのも心強いですが、ご主人とのチームワークと何とか元気にしてあげたいと願うyucakyさんの強い思いにコザクラちゃんが応えてくれたんですね。元気になって良かった。

  4. 投薬と給餌は成鳥になってから始めるとかなり難しいなと実感しました。本当に体調が悪いと、反抗する力もないので保定もできるんですが、治りかけてくると動けるので難しいです。

    点滴で薬を入れることはできるけど、鳥類の場合、点滴で栄養を入れることはできないらしく、食べられなくなると口からの給餌はマストになるそうです。

    日頃からの練習がいざという時に命を救うと思い、詳しく書かせて頂こうと思います^_^

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