大切な命のために忘れてはいけないこと 7
絶滅鳥類のなかでドードーと並んで多く語られる鳥に モアがいます。
モアの絶滅時期には他説あり1500年代に発見されてから約50年程度という説もあり、また生き残りがあって
足跡や卵などの発見例から1800年代という説もあります。
モアは 南半球 ニュージーランドに生息していた大型の鳥で 現在のダチョウなどと同じく地上を歩く
飛べない鳥でした。
島には約6属10種のモアが生息していたという記録があります。
なお、史上最大(最高体重)に至った鳥は エピオルニス(マダガスカル島)でした。
エピオルニスは 7亜種あるといわれていますが 1700年代人間が上陸したことにより絶滅したといわれています。
ただエピオルニスについては化石化した骨格標本と卵しか確認されていませんが400~500kgあったと
いわれています。
ただ卵だけでも重さ10kgありその巨大さが想像できます。
ニュージーランドに生息したモアの仲間は7万年前くらいから繫栄していました。
ニュージーランドには大型の哺乳類が少なかったこともあり モアたちは飛ばない鳥として暮らしてきました。
モアたちは オーストラリア大陸から マオリ族が移住したために乱獲されて絶滅にいたったといわれています。
モア族の中で最後に記録があるのはジャイアントモアです。
ジャイアントモアは 鳥類史上最高の高さがあり 地表より7mに達する個体もあり体重200~300kgと
記録されています。
マオリ族にとってこの巨大鳥は 絶好の食料だったようです。
モアの脚力は強く追いかけてとらえるのは難しかったのですが マオリ族は鳥の習性を利用した狩りをしました。
モアは他の鳥と同じように 食物の消化のために小石を飲み込んでいました。(砂ずり)
マオリ族はモアが小石を食べにくる場所を狙いそこに一度焼いた石を混ぜました。
冷めた石を飲み込んだモアたちは体内を焼かれて死んでいきました。
また 敵が少なく繁殖力に乏しかったモアは マオリ族によってすべて殺戮されました。
モアの絶滅は ニュージーランドに生息していた史上最大の猛禽類をも絶滅に追い込みました。
ハーストイーグルはニュージーランド固有の大型の猛禽類で広げた翼は3mになるといわれていました。
小型の鳥類も捕獲していましたが小型のモア、ジャイアントモアの幼鳥などを襲っていました。
モアの絶滅によりハーストイーグルがマオリ族の家畜などを襲うようになったことから
マオリ族による対空攻撃(弓矢、槍)モアの絶滅により 後を追うように絶滅への道をたどったといわれています。
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