TORINAGAYA BOUSAI(番外編)

TORINAGAYA BOUSAI(番外編)

避難生活疑似体験

こんにちは、お久しぶりです、まあくです。
今回は、私と鳥長屋住民のうち、鳥たち9羽が実家に1ヶ月弱滞在することになり、そこで感じたことをお話します。ちなみにカメさん2頭は、自宅で主人とお留守番です。

このサロンでもたびたび話題に出ますが、災害発生時の避難をどうするか?まずは在宅避難を考える飼い主さんが殆どでしょう。私もそうです。第一選択は在宅避難であり、そのための備えはしているつもりです。

でも、自宅が損壊したり、何らかの理由で立ち入り禁止になってしまったら?自家用車を所有している飼い主さんは車中避難も選択肢になりますね。あとは、自治体が設置する動物との同行避難が可能な避難所?知り合いのおうちにお世話になる?

自治体設置の避難所は、動物は動物で居場所が割り当てられワンちゃんネコちゃんも小動物も小鳥もみんな一緒で、しかもお部屋の中ではないでしょう。多くの鳥飼いさんと同じように私もそのようなところに大切な家族を連れて行くことは出来ません。となると、知り合いのおうちなどを頼ることになりそうです。今回の体験はまさに、その状況の疑似体験となりました。

まずは、鳥さんを飼っていないおうちに鳥さんを連れて滞在する時の心配な点がいくつもみつかりました。

1つ目は、お部屋に鳥さんにとって危険な場所がたくさんあるということです。普段から鳥さんと暮らしていると危険な台所などには直接行かれないようにカーテンなどで仕切りをしたり、落ちてしまいそうな家具の隙間などは塞ぐか、または手が入るくらい大きく隙間を開けて落ちてもすぐに救出出来るようにしたり対策をとっています。けれど普段鳥さんと暮らしていないおうちでは、そのような危険な場所が驚くほどたくさんありました。

次にロストの危険性です。普段鳥さんを放鳥するときには、家族みんながロストに対する認識をしっかり持っていてドアや窓を開ける前には無意識でも鳥たち全員がケージに入っていることを確認しているし声をかけ合う習慣も出来ています。けれど普段、人間だけで暮らしているおうちにロストの認識はゼロです。自分が開けようと思ったら何の気遣いもなく、いきなり開けるのが当たり前になっています。鳥たちを連れてきたその日にも窓やドアを開ける前の声掛けをお願いしましたし、ヒヤッとしたあとにも再度お願いしましたが、習慣は、そう簡単には変えられないようで、仕方なくこちらが、両親が起きてリビングにいる、来る時間には鳥たちをキャリーから出さない、を徹底することにしました。

3つ目は、鳥たちのストレスです。知らないおうちに来て、知らない人たちと生活を共にし、ケージとは比べものにならないほど狭いキャリーで過ごさなくてはならない。
このストレスは相当なようで、まずはオカメのねぶらが食欲が落ち82gあった体重が74gまで落ちてしまいました。他のコたちも軒並み体重を落としましたが、ねぶらが最大でした。
そして、次には鳥長屋でもいちばんの神経質なボタン女子のあわわが吐きました。こちらは即、病院に連れて行き、大きな問題がないことを確認でき、やはりストレスによるものでしょうと吐き気止めを処方していただきました。
それ以外にも、芸達者なコザクラごろんが全く芸をして遊ぶことをしなくなり、おいで!にすら応えられなくなっています。

上記のように、予想もしなかったような問題が噴出し、飼い主もかなり参っています。在宅避難が不可能なら実家で世話になろうと簡単に考えていましたが、そう簡単ではないと思い知っています。

では、どうすれば良いのか?ここからは、それを考えてみます。

ストレス耐性をつけるのに良いのは、慣れてもらうことだと思いますが、よそのおうちに長期に滞在して慣れてもらうことは現実的ではないでしょう。
となれば、その状況で起こりうる問題を予め予測し、できる限りの備えをしておくことが良いと思います。

例えば、家具の隙間などを塞ぐ、危険な場所に近づけないように仕切る、などのためには大きいタオルケットや、段ボールが使えます。避難セットにこれらを追加しておけば役に立ちそうです。

ロストの防止は、万が一にもロストしてしまえば、それはやはり、その状況に鳥をおいた飼い主の責任だと思っています。無意識に窓やドアを開けてしまうのは、普段の習慣で仕方のないこと、と思って初めからその危険があるシチュエーションでは鳥をキャリーから出さない事がいちばんだと思います。そのためにもある程度長時間でもキャリーの中で過ごす練習が出来ていると安心だと思いました。愛鳥を守ってあげられるのは飼い主である自分しかいないのですから。

そして、ストレスによる体調不良への備えは、やはりいろいろなものが食べられるようにしておくと良いと思いました。鳥長屋住民、普段は全員が100%ペレット食です。シード類やナッツ類は大好きなご褒美おやつ、という位置づけです。それが幸いして食欲が落ちたコたちにネクトン水を飲んでもらいシード天国にしたら、揃って体重が回復しました。

それと、あわわが吐いた時に診察、お薬を処方してくださったかかりつけの獣医師さんが、前もって環境の変化がわかっていたなら、気分を落ち着かせるサプリを処方することも出来たよとおっしゃっていました。今回、あわわの吐き気止めにも、そのサプリも入れてくださったようです。サプリの効果か、あわわは落ち着き、ごはんもしっかり食べられるようになりました。予めサプリを飲ませていたら、吐いたりすることもなく、辛い思いをさせないで済んだかもしれません。

このように、今回の実家での長期滞在は、私にたくさんの課題を気付かせてくれました。普段から鳥さん同伴で、ちょくちょく実家や鳥友だちさんのおうちに遊びに行っている飼い主さんも長期滞在はしたことない方も多いでしょうし、私と鳥長屋住民のこの経験がみなさんにとっても少しでも疑似体験になれば幸いです。

それと。。。今朝からヨウムのがらぱが吐いて体調を崩しました。これから夕方病院に連れて行きますが、あわわが吐いたときも今日も、近所に住む鳥友だちさんが車を出してくださって、少しでも鳥に負担をかけないようにと助けてくれています。
ねぶらが体重減少した時にも何人もの鳥友だちさんがアドバイスや励ましをくれました。
持つべきものは鳥友だち、これも本当に心の底から思っていることです。
この場を借りて、それらの鳥友だちさんと繋がる場を提供してくださったこのサロンと、鳥友だちさんたちにお礼を申しあげます。本当にみんな、ありがとう(*^^*)

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コメント

  • コメント ( 2 )

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  1. まあくさん

    貴重な体験投稿ありがとうございました。
    実際に体験して問題点の洗い出しが出来たようですが、それをどう解決するかは本当に難しいですよね。

    これ以上、鳥さんに負担をかけるわけにもいかないし・・。

    でも今の日本何が起こってもおかしくないという状況にもなりつつありますから、そんな緊急事態を想定して避難訓練も必要でしょう。

    鳥寿会議でも取り上げたテーマですが、普段から準備しておくことの大切さを再認識しました。

    やっぱり頼りになるのは鳥友さんですね。
    このサロンを通して、全国の鳥友さんが繋がり、緊急時にお互いを助け合えるようなネットワークが出来たらいいな~と改めて感じました。

    引き続きよろしくお願いいたします。

  2. WYさん、ありがとうございます。お陰さまで昨日、みんなで自宅へ戻ってまいりました。あわわもがらぱも、それぞれ診察していただいた病院で処方していただいたお薬で、すぐに良くなり元気に帰宅することが出来ました。体調は崩さなかった子たちも、一様に体重を減らし、放鳥しても普段のゲームなどが全く出来なくなったりしていたのに、自宅に戻ると嘘のように元通りのお利口さんに戻りました。どれだけのストレスを抱えていたのかを思い、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
    このサロンは、鳥飼い同士が様々な問題や課題などに対する経験や知識を共有出来る、本当に素敵な場だと感じています。これからもどうぞよろしくお願いしますね!

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