「鳥爺のDJ奮闘記」更新しました。
「(50)直球には直球で返す」です。
いつもありがとうございます。鳥爺です。
前日、クラブ「S」で泣き通し、ご迷惑をかけた見ず知らずの私に、岡田社長はどんな話をしたいのでしょうか?
もしかしたら昨日の騒動の迷惑料を支払えとか、、、!?
ちょっと不安な気持ちで案内された席に着きました。
「何を飲みますか?」と岡田社長。
「いえ、結構です」
お酒をいただいて、昨日のような醜態を晒したらたいへんなことになります。
「飲んでもいいんですよ。私はあなたが泣き上戸だとは思ってはいませんから」
えっ!? そうなんですか!?
噂では、私が『S」の女の子にフラれ、酒を飲みすぎ、挙げ句の果ては泣き上戸だった、というオチがついた話のようですが、岡田社長はそう思っていないようでした。
「実はあなたのことを以前から関心を持って様子を見ていました」
「どういうことですか?」と私。
「似たような業界ですが、あなたのお店の客層とは違います。でも、この繁華街から若者の行き場がなくなることを、心配していました」
たしかに「S」の客層は、ある程度お金に余裕にある中年以上の男性です。
それに対して、ディスコは20歳代の男女の若者が中心です。
お互いライバルではありませんので、心配することはありません。
「小さな町です。どこで、誰が、どんなことがあったかは、すぐわかります」
さらに
「あなたのことは銀行経由で、ずいぶん前から知っていました。実はあなたがどこまで頑張れるか、興味があったのでここに来ていただきました」
「興味がある?」と私。
「失礼な言い方だったらご容赦ください」
と、前置きをしながら、岡田社長は続けました。
「もし、ディスコに使えそうなテナントがあれば、再開しますか?」
と、直球が投げ込まれてきました。
カワダさんのときは最初は変化球から入って、最後は直球勝負をしました。
その結果、借金問題の目処がつきました。
なので私も直球勝負は嫌いではありません。
岡田社長の直球に対しても
「はい。すぐにでも再開したいです」
と直球で返しました。
「わかりました。では、この方のところに私からの紹介だ、と言って訪ねてください」
と言って1枚のメモ用紙を手渡してくれました。
「こ、ここは?」
(続く)
コメント
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。