いつもありがとうございます。鳥爺です。
理論に基づく練習をしたおかげで、私のDJも少しはよくなったみたいです。
なぜならあの常連二人組とカワダさん以外は、概ね踊ってくれました。
1週間前は屈辱感で強い酒を飲んでも眠れない(結局は寝ましたが)くらい落ち込みましたので、今はとても嬉しくて興奮しています。
そして23時。本日最後のDJも私がやりました。
大久保くんからDJをバトンタッチすると、すかさずカワダさんが私のところにやってきました。
何を言うかと思ったら
「ソウルかけてよ」と。
私は思わず、
「ソウル、、、ですか!?」とオウム返し、しました。
今の私の力量だと大久保くんが用意してくれたレコードしか、かけられません。
つまり選曲する力はまだないのです。
しかもソウルと言われても、レコードのジャケットを見ただけでは全くわかりません。
ここでカワダさんのご機嫌を損ねたら、次に何が起こるかわかりません。
「ちょっと待ってください」
と言って、隣で照明を担当している大久保くんに相談しました。
すると大久保くんは
「カワダさん一人のために、ソウルを流すことはないです」
ときっぱりと返してきました。
とはいっても、、、(汗)。
たしかにお客様のリクエストに応えて、曲を流すことはあります。
しかし、今流れている曲は「ハウス」というジャンルです。
ソウルより早いテンポの曲です。
このハウスのテンポを少しづつ早めて、もっと早いジャンルに繋ぎ、最後はハイテンポな曲で終わる、というのが今回の流れでした。
そこでカワダさんのために盛り上げってきたスピード感を落とすわけにはいかない、というのが大久保くんの見解でした。
私もその意味がわかります。
というか、この1週間でよくわかるようになりました(苦笑)。
しかし、そのことをカワダさんに伝えようと思っても、DJブースから離れるわけにはいきません。
まるでカワダさんを無視したことになりますが、今はとにかくこの流れで曲をかけていくしかありません。
そんなことで悩んでいると、あの常連二人組もいつのまにか踊っている姿が見えました。
一方でお客様がダンスホールで踊っている中で、テーブルで一人つまんなそうにビールを飲んでいるカワダさんの姿が印象的でした。
そしてとうとう最後までカワダさんがリクエストしたソウルをかけないまま、最後の曲が終わりました。営業終了です。
照明を明るくすると、DJブースにいる私を鋭い眼で睨んでいるカワダさんがいました。
嫌な予感がします、、、、!?
(つづく)
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