「得意が不得意に!?」

いつももありがとうございます。鳥爺です。

私が20歳の頃(何年前やねん!?)、移動動物園で働いているときの話です。

移動動物園で人気があったのはアヒルの行進でした。

10羽くらいのアヒルを後ろから誘導し、目的地に行くという内容です。

最初はうまく誘導できず、四方八方に散らばってしまいました。しかしコツがわかると、思い通りに誘導できるようになりました。

また、アヒルの歩き方がとても可愛いので、その姿も人気の理由だったかもしれませんね。

でも、できることでしたらアヒルが泳いでいる姿も見せたいです。幼稚園や保育園の園長さんに、プールを使わせていただく交渉をしましたが、なかなか承諾はいただけませんでした。

ところがある幼稚園が、ちょうど夏に向けてプールを掃除するので、使ってもよいという許可をいただきました。嬉しかったですね。子供のように喜びました。

さて、待ちに待ったアヒルの水泳日。

アヒルたちは喜んでプールに飛び込むかのと思ったらそうでもなく、何となく表情が硬くて、緊張しているように見えました。

なかなかプールに入らないので、背中を押すような感じでプールに入れました。

子どもたちの歓声が上がりました。

しかし、その歓声が驚きに変わるまでに、そんなに時間がかかりませんでした。

実はアヒルは水の中でスイスイ泳ぐと思っていましたら、なんと沈み始めたのです。

これ以上ほっとくと溺れてしまうので、私たちもプールに入りアヒルを救出しました。

アヒルは泳ぎが得意だと思っていましたが、そういえばこの子たちは生まれてから泳いだことが一度もありませんでした。また羽毛の調子などもあって浮くことすらできなかったのかもしれません。

一般的にはアヒルは泳ぎが得意のはずです。しかし何もしないと、得意が不得意になってしまいます。

今回アヒルたちの泳ぎを見て、なんとなく人生の教訓を得た出来事でした。

今週も素晴らしい一週間になりますように ♪ (^o^)/

(画像は渋谷東京デパート屋上にあった「ちびっこ動物園」の様子です。移動動物園に連れて行くアヒルはここから選抜されました)

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コメント

  • コメント ( 3 )

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  1. 泳げないアヒル。
    何故なら泳ぎを習っていないから。

    教えてもらってないんですからわかるわけがありませんね。

    ロロパークのラファエルさんの記事に、
    親鳥に育雛してもらう事の重要性が書かれたものがあります。
    親鳥に育てられると社会性を身に付け、自身がオウムであることを自覚する、という内容です。

    このアヒルのお話を読んで、この記事を思い出しました。

    「ロロパーク財団での親鳥による繁殖について」をご覧ください。

  2. たしかに教えていなかったからですね。
    潜在能力はあるのにもったいないです。
    ロロパークはさすがです。

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