ロロ・パークにウロコインコ属の新しいスペースが誕生

Rafael Zamora Padrón, Scientific Director, Loro Parque
ラファエル・ザモラ・パドロン
ロロパーク財団 サイエンティフィック・ダイレクター


ロロ・パークは、鳥たちのための最適な環境を追求し続けることに専念し、過去50年にわたって開発してきたジャングルの中にウロコインコ属のための新しいスペースを作りました。

広いスペースで、中南米原産の魅力的な種の鳥たちの飛行を観察することができます。 うっそうと植物が生い茂る中にあるこの場所では、世界最大のオウムの群れを共同ケージで見ることができます。

熱帯環境に生息するさまざまな種や亜種の違いを堪能できる素晴らしい景観です。

この新しい施設のオープンは、多くの種の新しい繁殖シーズンの始まりと重なり、成鳥たちは繁殖を始める準備を整えています。  求愛の始まりと新しいペアができる時期です。

新しい繁殖期を始めるには、まず前シーズンの結果を見直さなければなりません。  各ペアのヒナの数だけではなく、さらに重要なのは、各ペアが産卵を開始した日付、抱卵した回数、無精卵の数、そしてその年に起こったすべての出来事を調べることです。暴力的行為、巣の外で産んだ卵、ヒナの死、ブリーダーのミスです。

繁殖期に入る前にこのような分析を行うことで、それぞれのケースに注意を払い、次のシーズンでこれらの結果を改善するために必要なツールと対策を準備することができます。

各ペアで各月ごとに見られる事象を振り返ることで、予測や修正を行うことができ、繁殖管理で忘れないようにするのに大いに役立ちます。

私たちが避けなければならないことの一つは、オスが十分に活動していない時にメスが早く卵を産んでしまうことです。これは繁殖を始める適齢期の新しいペアにとって重要なことです。ペアがまだ同調していない場合、その年の最初に生んだ卵は無精卵の可能性があります。早くから巣があると、オスがメスを無理やり巣に入れたり、オスの関心なしにメスが卵を産むよう刺激される可能性があります。

オカメインコや多くのアマゾン種の場合、巣の入り口を柔らかい木で覆うことでペアが巣に入るための作業を行って二羽が同調し、オスが縄張り意識を強く持つ傾向がある種では攻撃性を防ぐことができます。

年の初めには、再び衛生管理が中心となります。特に巣は殺菌するか、新しくする必要があります。また、前年の巣が特定のペアに機能しなかった場合、巣箱の場所を変えるか、選択肢として新しい巣を作る必要があるかもしれません。

ロロ・パークに新しく開設されたウロコインコ属の共同ケージでは、異なる種の新しいペアを作ることができ、広い飛行スペースと自由に仲間を選べるため、元気な親鳥から健康なヒナを繁殖させることが可能になります。

私たちはフォロワーの皆さんに、この新しいスペースを楽しんでいただき、他では見られないようなあまり知られていない種類の鳥を見たり、撮影したりすることをお勧めします。

©2024 Rafael Zamora Padrón, M.Pérez – Loro Parque Fundación
翻訳:WING YOU事務局

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