ロロ・パーク財団での繁殖中のペアのサポート

ラファエル・ザモラ・パドロン
ロロパーク財団 サイエンティフィック・ダイレクター

アケボノインコの雛

今年、ロロ・パーク財団の繁殖センターでは、既に数種で通常数ヶ月後に始まる初期繁殖が始まりました。 これは、特に穏やかな冬であったことに反応しているためで、気温があまり低くなかったことを示しています。 新しいペアや昨年夏の終わりから準備していたペアは、この刺激にすぐに反応しました。

世界中の繁殖センターでは、繁殖期の始めに無精卵の結果が出ることがよくあります。これは各鳥種のペアが、協力して互いに正しく刺激し合うことができなかったためであり、正常な結果といえるものです。

例えば、コンゴウインコはすでに最初の雛たちが誕生しており、2回目の産卵を快適に行う時間があるこれらのペアたちには、次回も良い結果がもたらされるでしょう。

オオハナインコは孵化した雛が、その瞬間から元気な姿を見せてくれます。これも、親鳥が良い餌を食べ、この時期に最適な状態であることを示しています。

オーストラリア原産の鳥の場合、多くは冬に2回目の産卵が始まりますが、それほど早く始めておらず、春先に交尾を行う若いペアには注意が必要です。

ブリーダーをサポートする、タンパク質が多くて食べやすいフードと、親鳥の吐き戻しに水分を加えてくれる葉物系のフードを区別することが重要です。 異なる段階のペアを飼育する場合、同じ餌を同じ頻度で与えてしまうのはよくある間違いです。 繁殖を開始していないものにあまり多くの餌を与えると、無精卵や攻撃性の問題が発生する可能性があるため、これは避けるべきでしょう。

ブリーダーのペアはエネルギーを得るために、飼育段階で栄養刺激を与えられる必要があります。

その年の最初の産卵を終えていないペアの場合、1日おきに適量の葉物系のフードを与え、繁殖用のペーストはごく少量にして、このタイプのフードに慣れさせるようにします。

すでに雛がいるペアには、雛の大きさや数に応じて、特に早朝に毎日一定の量を与える必要があります。 また、昼間にこれらの補助飼料を新しくすることが重要で、昼過ぎに行うことで若い親鳥が雛に一日の最後の食事を与えるよう刺激するでしょう。

©2023 Rafael Zamora Padrón, M.Pérez – Loro Parque Fundación
翻訳:WING YOU事務局

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