ウクライナの鳥支援その後

ウクライナの鳥支援その後

**本ブログは個人的活動についてで、WING YOUの活動とは一切関係ありません**

前のブログでポーランドのアレクサンドラ獣医師の活動をご紹介したあと、何名かの方からご連絡を頂き、寄付をしてくださいました。他にも物資を送りますと記事の投稿のほうにコメントくださった方もいてありがとうございます。

個人的にこれからも継続して支援できたらなと思っています。

ウクライナに残された鳥の支援

少し前に、ウクライナに残された飼い鳥を預かってお世話されている動物園の獣医師さんのニュースを見ました。

何回か流れていたのでご覧になった方もいらっしゃるかと思います。

一緒に避難できない飼い主さんが託した鳥達で、必ず帰ってくるからと言って預けられたそうです。ケージには飼い主さんの携帯番号がそれぞれ貼ってありました。無事再会できることを祈るばかりです。

それで気になってウクライナの動物園を支援する動きについて調べてみたところ、ヨーロッパ動物園・水族館協会(EAZA)が支援のためのサイトを立ち上げていました。サイトを見てみると、世界各地の動物園に加えて、日本動物園水族館協会ほか日本の各地動物園からも寄付が行われていました(各動物園のHPなどでも呼びかけが行われていまます)。

ヨーロッパ動物園・水族館協会(EAZA) ウクライナ支援のためのサイト
https://www.eaza.net/emergency-appeal-for-ukrainian-zoos/

少しスクロールしたところの"Donation"というセクションに、寄付している動物園の一覧が出ていて、日本の動物園の名前もいくつか出ています。個人での寄付もできるようになっているので次のお給料が入ったらやってみようかなと思っています。

どうしても英語のサイト、海外送金になるのでハードルが高いのですが、日本の動物園の中には募金箱を設置しているところもあるようなので、気になる方はこのサイトに出ている日本の動物園に問い合わせてみてもいいかもしれません(京都市動物園は募金箱設置しているようでした)。

アレクサンドラ獣医師のその後の活動

アレクサンドラさんからはインスタでの保護活動についてシェアしても良いと許可をもらっているので、最近の活動を少し紹介したいと思います。最近の投稿では、治療はもちろんのことポーランドでの里親探しも積極的にされています。

こちらの投稿は、キーウから7日間もかけてポーランドに避難してきた2羽のワカケホンセイインコさんに関してです。飼い主さんはこの子達を入れて、鳥5羽、犬6匹と共に避難してきました。猫用キャリーに鳥5羽を一緒に入れて避難したので(戦争という非常事態においてはそうするほかなかったと思います)、7日間の移動中に中で喧嘩をしてしまい、ワカケさんはかなりのストレス/トラウマ状態にあったようです。飼い主さんから連絡を受けたアレクサンドラさんは、この子達を引き取って検査を行い里親探しをされています。飼い主さんはこの子達の健康と幸せのためにそれを依頼されたそうです。

こちらの投稿も上と同じ飼い主さんの鳥さんについて。先程のワカケさんの他に、ローリー2羽ともう1羽(スズメ目の鳥としか書かれていないので詳細不明)、計5羽と避難してきました。日本でもローリーさんのご飯の入手は苦労されている方が多いですが、ロシアの侵攻が始まってからウクライナではローリーフードの入手が不可能になっているようです。そんな中でも飼い主さんは代替えとなる食事を考えて与えていたので、避難してきた2羽の状態はよく、元気にしているそうです。この飼い主さんがどれほど鳥たちを大切に考えていたのかを思うと、胸を打たれました。ワカケさんを里親に出すことを決めたのも、避難の身では体調を崩した子達のお世話が十分にできないことから苦渋の選択だったのではないかと思います。

ウクライナ以外でも

と、ウクライナの鳥さんの支援について2回連続でご紹介してきましたが、日本でも支援を必要としている鳥さんはたくさんいます。実際に保護活動や現地でお手伝いをすることができない私には、お金や物資の支援くらいしかできないのですが、個人的に便利だなと思って利用しているのがAmazonのウィッシュリストです。

使われている方もいるかと思いますが、もしご存知ない方のために簡単に紹介すると、物資の支援が必要な団体(や個人)がAmazonのウィッシュリストという機能を使って必要な物資をそこにアップしています。支援したい団体のウィッシュリストを見にいって、そこにアップされている物品を購入してAmazon経由でそこに配達してもらうというものです。

TSUBASAや、最近の地震で大きな被害に遭われたとりっぴーさんなども開設していますので、気になる方は各団体のHPを見てみてください(ウィッシュリストへのリンクがどこかに貼ってあるはず)。

ちなみにウィッシュリストから物資の支援を行う場合、こちらの情報は相手に知らされない「あしながおじさん」的支援になります。団体によっては、別途メールにて支援したことをお知らせくださいとしているところもあります。

関連記事一覧

コメント

  • コメント ( 12 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. yucakyさん、続編をありがとうございます。そうなんです、私のように英語を始め外国語が全くダメな人間にとって海外への寄付など、とんでもなくハードルが高いんです。このブログを読んで、早速近隣の動物園で募金箱を設置しているところがあるか見てみよう!と思いました!!ありがとうございます。
    少し話はずれますが、WYの存在ってこういうところにもの凄く価値があると思っています。海外の飼い鳥の飼育法やトレーニング方法などの知識を得られる事も魅力ですが海外で困っている鳥さんやそれを助けている方々の役に立ちたいと思ったときに、こうして情報を得られたことは私にとっては何より嬉しい事でした。情報の取捨選択、そして行動を起こすためには言葉の壁を取り払って伝えてくれる「目」が必要で、私はWYに、その「目」としての役割を期待しています。どうぞこれからも私が世界のあれこれを識るための「目」であってください。よろしくお願いします。

    • まあくさん

      海外への送金って、特にクレジットカードの番号入れるのはちょっと怖いし怯みますよね汗 PayPalも絶対安心かと言われたら絶対なんて存在しないし。。英語をたくさん読むのもしんどいですもんね。そんな中、ご協力くださってありがとうございました!

      世の中、これからも災害や戦争などが今後もあるかも知れず、困っている鳥さんや飼い主さん、それを助けようとする方々の情報もここで得られるといいですね(‘∀’*)

  2. yucakyさんやWYのおかげで、遠い遠い外国の案じるだけで何もできないと思っていたウクライナの鳥たちを守る手助けや、第一線で活動されている方の応援ができることを知りました。英語で繋いでくれて、ありがとうございます!

    • こういう情報もやっぱり知りたいよね!WYがこういった情報発信の場になれるように、私も微力ながら石山さんと一緒に頑張ります!

  3. こういう情報もやっぱり知りたいよね!WYがこういった情報発信の場になれるように、私も微力ながら石山さんと一緒に頑張ります!

  4. 学業もお忙しい中での情報発信有難う御座いました。手前勝手な話ですが、おかげ様で、胸の痛みが少し和らぎました。彼方の無事を祈って支援を続けます。オージーがコアラを絶滅危惧種に指定したそうです。先の山火事の映像で道に座りこんで消防士から貰ったペットボトルを両手で持って水を飲んでいたコアラが今も頭に残っています。他の動物、鳥たちは大丈夫なのか気になります。

    • Lucyさん
      お返事が遅くなってごめんなさい‍♀️

      大学院は無事卒業できたので、これからはもっと色々翻訳とか情報発信していきたいです(‘∀’*) よろしくお願いします。

      オーストラリアで山火事があったとき、birdlife australia というオーストラリアの鳥保護団体が寄付を募っていました。私も友達何人かと合わせて寄付しました birdlife はwing you の第一回セミナーでジュロンパークの方が来た時に、信頼できる保護団体として紹介してもらったところです。

      継続的に寄付は募っているので(今は山火事で被害を受けた鳥さんだけではなくオーストラリアで絶滅が危惧されたり、困っている鳥さんに関するもの。その時々で対象が変わる)、ホームページを参考に貼っておきますね。

      https://birdlife.org.au/

  5. yucakyさん

    続報とコメント返しありがとうございます。
    メインメディアではあまり紹介されることのないストーリーを知ることが出来るのは貴重ですし、寄付という形で協力できるのも良い事ですね。
    yucakyさんがサポートしてくださっているお陰でWYは皆さんが知りたいと思う海外情報をお届け出来ています。ありがととうございます。

    そして今後もよろしくお願いします!
    愛鳥家さんにとって、楽しく、居心地のいい場所になるように頑張りますのでご協力お願いします!

    • 今回のウクライナはペットのことも多く報道されているほうだと思うけど、鳥に特化した情報は当然ながら少ないので、ここで発信できるのはすごく良いことだと思いました!

  6. ご卒業おめでとう御座います。今後とも情報発信お願いします。世界では多くの紛争や災害が起きていますが、ウクライナ紛争はyucakyさんのおかげで身近な事と認識する事が出来ました。全ての出来事には必ず鳥や動物も関わっている事を考えて情報に目を向けて自分に出来る事が出来ればと思っています。有難うございました。

    • ありがとうございます(^人^)
      Lucyさんのコメントを読んで、海外のソースを発信できるサロンなので、日本の鳥飼いとして気になることを調べて発信してみたいなと思いました(‘∀’*)

コメントするためには、 ログイン してください。