lostbiography    忘れないこと

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大切な命のために忘れてはいけないこと 6

外来種の移入による絶滅は 鳥類のみではなく哺乳類(ブタアシバンディクート、ロングテイルポップマウスほか)爬虫類(オオヒルヤモリなど)両生類(ベガスヒョウガエルなど)
昆虫類(ロードハウナナフシ、セントヘレナアカトンボ類)貝類(ポリネシアマイマイ類)などにも及んでいます。

特に孤島など限られた地域に生息する動物たちは 多くの危機に瀕しています。
今回紹介しました飛べない鳥、孤島に特化した鳥たちにとっては今なお 外来種による危機が続いています。
日本も島国であり 離島にはその島に特化した動物たちが生息していますが 人について入ってきた動物による
被害は後を絶ちません。
小笠原諸島、沖縄・琉球諸島など。固有種の生息する島も多数あります。
これらの島の動物は島で生きることに特化し島で安全に生息してきました。
しかし、様々な動物の移入により動物たちは生存の危機に見舞われています。

ただ、忘れてはいけないことがあります。
外来種として持ち込まれた動物、結果害獣として駆除された動物、彼らも被害者であるということです。
彼らは彼らで元の生息地では 地域になじみそこで生息してきた動物です。
人が身勝手な思い付きで 新しい土地に移入した、そこで彼らは彼らなりに生き抜くために狩りをしたりした、
それだけなのです。
ただ、たいていの場所では 彼らにとっての天敵はいませんでした。
彼らも彼らなりに生きるために狩りをする、しかし選ぶ獲物はやはり少しでも狩りやすい生き物でした。
彼らがもともといた世界では ウサギや蛇が主な獲物だったとしても、新しいところでより狩りやすい
獲物が見つかれば安易な獲物を狩る、というのはごく自然な成り行きです。
その結果、害獣として駆除される、彼らもそういう結果を望んではいません。
人が勝手に生き物の住処を変化させる行為は もともと住んでいた生き物のみならず 持ち込まれた生き物に
とっても結果的に不幸な結果をたどるということを忘れないでほしいと思います。

外来種の持ち込みについて最近問題になっているのはペットとして飼育してきた動物の不法遺棄です。
代表的なものは アライグマ、ミシピッピーアカミミガメ(ミドリガメ)、ブラックバスなど。
小さいころかわいいからといって飼い始め、大きくなったら狂暴になった、世話ができないなど
安易な気持ちで野外に遺棄する人が多数います。
他にもペットが逃げて繁殖した例(タイワンリス、アカゲザル、アライグマ、
ワカケホンセイインコ、ソウシチョウなど)もあります。
彼らは彼らなりになれない環境に根付き、生きて行く道を選べたある意味の勝者なのかもしれません。
しかし彼らの繁殖は 在来種への被害もありますが もう一つ 亜種間繁殖の問題もあります。
普通、異種間繁殖は一代限りで繁殖能力がないといわれていますが(レオポン、ゼブロースなど)なかには
異種であっても近しい関係である亜種では、交配可能であり交雑亜種間での繁殖が可能な場合があります。
これが進むと固有純粋種が異種遺伝子に汚染されて純粋種の絶滅につながることもあります。
過去(これは人による移入もありましたが)サンセイジカは(ニホンジカの近縁亜種・中国)
亜種間の交雑により絶滅しています。
飼育下から逸走したタイワンリスやアカゲザルなどはホンドリスやニホンザルとの交雑の例がみられることから
雑種化に対する懸念が騒がれています。
また、近年メジロにおいても国産野生種を捕獲後、輸入種を放す人が多く、国産種との交雑の問題が
騒がれております。
(国内法によりメジロの捕獲が禁止されたことで輸入種を飼養する人が増えたが
輸入メジロはさえずりが国産種に劣るため 国産種を捕獲後 国産種に輸入種の証明を付けて
輸入種として飼育申請するという行為が横行しているため)

一度失われた生き物は2度と戻ってくることはありません。
また、一つの種が生息するためには生息に適した環境と一定数の仲間が必要です。
そのために 私たちに何ができるのか、それを考えていくことが大切なのではないでしょうか?

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