翻訳後記 12 – 鳥の病院について

翻訳後記 12 – 鳥の病院について

プレミアム会員記事ですが、病院に関する下の2つを翻訳しました。病院に関しては並々ならぬ思いがあり、私もとても熱が入りました。

病院リスト

私のマイページに貼っているので見てくださっている方もいると思いますが、私のインスタグラムをフォローしてくださっている方々の掛かりつけ医さんを集めた、全国鳥病院リストというのを管理しています。病院選びに悩んでいる方がいらっしゃれば、少しでも参考になれば幸いです。

https://yucaky.hatenablog.com/

まずは「必ずお読みください」と「リスト作成にあたって」のページをお読みいただき、この制作意図をご理解いただきますようよろしくお願いします。病院の優劣を決めたり、特定の病院を勧めるものではありません。またフォロワーさん達の好意で情報提供してもらい私が全て無料で作成管理しているものですので、ここに載せている病院に通った結果に対して責任を持つものでもございません。またWing Youとも全く関係ありません。

これを作成したきっかをまずお話したいと思います。

きっかけ

うちの3羽には素晴らしい主治医がおり、飼い主である私もその先生に絶大なる信頼を置いています。ただ、先生は以前多忙でお身体を悪くされた(?)こともあり、診察日や時間が限られています。

ですので先生がいないときのために、私はもう一つ病院の目星をつけていました。そこは鳥専門病院で、主治医がいない曜日や時間をカバーしていたので、万が一のときはここに行こうと決めていました。

そしてそんな万が一の日がやってきました。コザクラのモスちゃんが生まれて初めて卵を産んだ日のことです。発情抑制に失敗してしまい、体重が増加、お腹が膨れてきたので、その前日だった土曜日に主治医に診てもらい、卵を持っていることを確認。ここから産むまでの流れを教えてもらい、それまでに気をつけること、産んでからどこを見たらいいか(お尻とか)、どうなったらすぐに病院に行かないといけないかを入念に確認しました。

問題は翌日が日曜日ということでした。日曜日は主治医はお休み、病院自体も午前中までです。

そして日曜日の朝、モスちゃんは卵を無事産みました。少し血はついていたけど、形も綺麗で、モスちゃんも元気でしたのでほっとしていました。ただ、フンをしようとしていきんでも出ない、ということを繰り返していました。産んだばかりだからそうなのかな?と思いつつ、心配だったので病院に電話しました。主治医はお休みだったので、別の先生にそのことをお話しましたが、ちゃんと産めてるので保温して様子を見て、おかしかったら明日また来てくださいとの指示でした。

そんな感じでお昼頃でしょうか。まだずっとフンは出ず、いきみを続けていましたが、それ以外は元気でした。14時ごろ、なんだか息が荒くなってきました。まだフンが出ません。いきみを続けすぎたからなのか、お尻を見ると穴がすごく赤くなって腫れていました。卵管が出たり、脱腸まではいっていなかったけど、明かにおかしいです。モスちゃんもどんどんしんどそうになっていき、テールボビングが始まって、羽が下がってきました。

いつもの病院にダメもとで電話しましたが、午後は休診なのでつながりません。なので万が一のときのための病院に電話しました。

電話がつながったので、初めてなんですが、これこれこうでと受付の方に説明すると、

「今日は予約でいっぱいなので無理です」と断られました。

「急患でもムリでしょうか。産卵後、数時間経っても息も荒く、お尻も赤く腫れています。遅くなってもいいので、最後でもいいので入れてもらえないでしょうか」

「今日はどうしても無理なんです。いっぱいです。そしてその状況だと早めに他の病院で診ていただく方がいいと思います」

「日曜の午後で他に空いているところがないんです。お願いします。どうか診ていただけないでしょうか」

その時もう私は泣いていました。でもどうしても入れてもらうことができませんでした。(病院には病院の事情があると思いますので、病院を責める意図はありません)

私は諦め、主人と一緒に手分けしてネットでとにかく鳥を診れそうな病院を休診日に関係なく片っ端から電話し始めました。どんどん様子がおかしくなるモスちゃんを前に、手は震え、涙も止まりません。ここなら診てもらえると安心していたので、第三の病院について考えていなかったのです。そしてほとんどの病院は日曜午後はお休みで出ません。

何件掛けたか自分でもわからない状態の中、やっと一件繋がりました。高速で1.5時間くらいかかりますが、状況を説明して、本当に診れるか念押しして、来てくださいと言ってもらえたので、車を飛ばして連れていきました。

そこでモスちゃんは無事処置をしてもらい、フンも大量に溜まってい他ものが出て、復活しました。そして翌日、主治医にきちんと診てもらい、今に至ります。

みんなからの情報

モスちゃんが一息ついたあと、ことの顛末をインスタに投稿しました。すると、フォロワーさんからたくさんのコメントとDMがきました。

中には同じ関西在住の方が多くいて、「日曜の午後、ここなら開いてますよ!」「ここなら急患なら飛び込みでも診れくれますよ!」という情報をもらいました。関西なのに私が把握していない病院もたくさんありました。そしてそのコメントを見たフォロワーさんが、そうなんですね!とまたそれにコメントするという情報の嵐が巻き起こりました。そして同じように、主治医が休みの時に困ったことがあるフォロワーさんからもたくさんの共感の声をいただきました。

そこで私は思いました。みんなこんなに情報を持っている、でもそれが今は個々の中で眠っている。これを集めてみんなで共有したらすごくいいデータベースができるのでは。

ネットで鳥の病院と検索したら、ある程度出てきますし、まとめているサイトもあります。でも鳥飼いの皆さんならご存知の通り、鳥「も」診れると、鳥「を」診れるは大違いです。

私のフォロワーさんは幸いにも皆さん相当な鳥愛をお持ちの方が多かったので、この方々のかかりつけ病院を集めれば、鳥「を」診れる病院が多く集まるに違いない。そう思いました。

まずは関西地域から集めてみようと思い、経緯と理由、想いをまとめた投稿を行い、フォロワーさんに声がけをしました。すると、なんと全国の鳥飼いさんからすごい量のDMが届き始めました。

しかも私のフォロワーさんだけでなく、フォロワーさんから聞きました。参加させてください!と繋がっていなかった方からも続々と情報がやってきたのです。

想像以上のうねりがやってきて、これはとんでもないことになったと思いました。でもそれほど皆さん困っていて、そしてこういう情報を求めていたのだということが明らかになり、これはしっかり本腰を入れて、みんなが安心して信頼していつでも使える全国版を作ろうと決心しました。

その続きはまた。

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コメント

  • コメント ( 2 )

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  1. 素晴らしい情報のシェアありがとうございます!モスちゃんのお話はハラハラして読ませて頂きましたが、その経験から病院リストを作り出すyucakyさんの行動力に感動しました。

  2. WYさん
    病院に診てもらえないという恐怖がどれだけ怖いかを味わいました(>_<)

    病院が少ない地域ではいつもこの不安と隣り合わせなのかと思うと、少しでも増えてくれればと思います。

    みなさんが本当に協力的なので、それに感動しました!

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