いつもありがとうございます。鳥爺です。
前回の内容に対して、皆様から様々なご意見をいただきました。
私の長年の悩みに、真剣に考えてくださったことに心から感謝申し上げます。
鳥を飼ったことがない人や、バードウオッチングをされている方に、「なぜ鳥を飼うの?」と聞かれることがあります。
私たちが思っていることはそれぞれ違うかもしれませんが、犬や猫はどうでしょうか?
「なぜ、犬猫を飼うの?」と「なぜ、鳥を飼うの?」は意味合いが違うような気がします。
たぶん「なぜ、鳥を飼うの?」は「なぜ、野生の鳥を飼うの?」という意味が含まれているような気がします。
ただ犬や猫も、もともとは野生の動物でした。
しかし人と一緒に暮らす生活が長くなった現在では、野生に戻すことを考えている人はいないと思います。
鳥の場合(家禽を除く)、犬や猫のように家族として飼われているコンパニオンバードがいます。
人と一緒に暮らした歴史は短いですが、その魅力を知ったら誰もが一緒に暮らしたいと思うでしょう。
しかしコンパニオンバードの中に、絶滅危惧種がいる事実は受け止めなくてはなりません。
コンパニオンバードは、人間が繁殖をさせた鳥たちです。
人間がいなければ生きていくことはできません。
なので私たちが人間が責任を持って、幸せに寿命を全うさせる責務があると思います。
一方で絶滅危惧種のコンパニオンバードが人気がある理由もよくわかります。
珍しいということだけでなく、可愛いし、賢いし、美しい、おしゃべり上手な子もいたり等、魅力をあげればキリがないかもしれません。
一緒に暮らしたい気持ちも、とても理解できます。
実は我が家にもCITES 1類の鳥がいます。
オオキボウシインコ(愛称:コウやん)です。
今から25年くらい前にお迎えしましたが、この種類が後にCITES 1類になることは、当時想像すらしていませんでした。
また、20年以上前に入手したDVDですが、この中には大群のヨウムたちが、自然の中で伸び伸びと暮らしている様子が描かれています。
私はこのDVDをいろいろなセミナーの開始前に、参加した皆さんに観ていただいていました。
もしかしたらこの時にはすでにヨウムが乱獲され、個体数が激減していたのかもしれません。
そんなことも知らずに、大群のヨウムのDVDを流していたことを、今はとても反省しています(現在はこのような大群はいない、という説明をしています)。
私たちは地球の親善大使と言われるコンパニオンバードとご縁があったときは、人も鳥も幸せに暮らすことに最善を尽くさなくてはなりません。
そして鳥は長生きですので、飼い主であるあなたに「もしものとき」があった場合のことを想定して、準備をしてほしいと思います。
ただ一方で、鳥が長生きだから、あるいは知能が高く感情が豊かだから飼い続けることができない飼い主さんもいます。
飼い主さんにもいろいろなご事情があるので、そのことを責めているわけではありません。
もし人が大好きな鳥であれば、その子を理解し、引き継いでくれる飼い主さんを探すことが重要です。
つまり「命のバトンのリレー」が必要です。
その活動は、ご存知の通りTSUBASAが行っています。
しかし前回お伝えしましたように、ペットショップや大学そして動物園で引き取っている事実を知りました。
でも、もしその鳥がCITES 1類ではなく、2類だったら引き取ると思いますか?
私の感想ですが、大学や動物園は「No」でしょう。
CITES 1類だから引き取っているのではないかと思います。
(ペットショップは売れる個体であれば、CITES 2類も引き取ると思います)
では大学や動物園はCITES 1類の鳥を引き取って、何をしているのでしょうか?
引き取った子が人間を好きな鳥の場合、引き継いでくれる飼い主さんを真剣に探してくれているのでしょうか?
動物園では違法輸入で摘発されたサイテス 1類の鳥も引き取っているという話を聞いたことがあります。
もちろん積極的に繁殖をしている動物園があることも知っていますが、私が知る限り少ないです。
それ以外の鳥たちは今、どうしているのでしょうか?
私には見えません(見る努力が足りないのかもしれませんが、、、)。
どこの大学に、どこの動物園に、CITES 1類の鳥が何種類、何羽いるのでしょうか。
そこで皆さんにお願いがあります。
コロナ禍でなかなか外出もままならない時期ですが、もし動物園に行かれた時にCITES 1類のインコやオウムを見かけたら、その種類、羽数、飼育状況(食事内容や巣箱の有無など)を教えていただけたら嬉しいです。
今回も支離滅裂な文章になってしまいましたが、次回私が過去に見てきた動物園の状況から、「羽根太の方針」の(4)「CITES I類の鳥の中間施設建設と繁殖と野生復帰」についてお伝えしたいと思います。
(つづく)
コメント
コメント ( 8 )
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はい!これからは動物園などでインコ、オウムを見かけたら注意しますね。そういう地道な調査(?)が必ず実を結ぶと信じます(^_^)v
はい。どうぞよろしくお願いします。
オンラインサロンのメンバーさんが全国にいらっしゃると思います。「コンパニオンバード業界を良くするための探偵さん」という目的があれば動物園やバードパーク訪問も更に楽しくなりますね。是非、ブログや写真でシェアしてください。
神戸の大型飼いの鳥友さんと一緒に神戸の王子動物園に数年前行きました。
キエリは繁殖したけれど、子供は亡くなったそうです。
それも繁殖させようとしたわけではなく、メスが体調を崩して裏に引っ込めた時に卵を産み、試しに孵卵器にいれたら孵ったと聞いています。
その後も一切、繁殖を試みていません。
他の、とある動物園、稀少な大型鳥がいますが、繁殖をしていません。
園長は哺乳類は好きだけれど鳥類には興味がないと聞きました。
非常に稀少な鳥もあまり大事にせず、とても珍しいペアがいても繁殖させないそうです。
最初は試みたそうですが中断し、その理由が「数が増えたら困る」だそうです。
鳥友さんが言うには、(一般的に)動物園は繁殖させる気がない、日本は昔から動物消費大国だ、と。
個人が所有する(嫌な言葉ですがあえて使います)1類の鳥は、譲渡されるときは情報を入手した早い者勝ちです。
数十年来前からそうで、スミレコンゴウも今とは違いかなり安く買えたようです。
友人宅にもスカーレットマコウのオスがいますが、メスがいないので繁殖させられません。
大型が特に繁殖にむくのが10-20歳ということを考えると、施設をつくる場合は鳥の終の棲家という意味合いが大きくなりそうです…
(動物園ではありませんが)実際、ロロスも数年は沢山の雛がとれましたが、年々とれなくなり店をたたんでいます。
また、ロロスで毎年のように卵を孵していたキエリのメスはイタチに殺されてしまい、日本生まれのキエリも難しくなったと思います…
あと気になるのは、ロロスにいたスカーレットマコウはどこにいったのでしょう。
尚、友人宅では大コンゴウの巣箱はドラム缶です。(木の巣箱はおもちゃになります)
寒い冬でもドラム缶の中で卵を温めています。(食事の内容をかえて体を整えるようです。)
エアコンは使わないため冬は3℃位まで下がり、夏は35℃を越えますが非常に元気で(勿論、扇風機はまわします)、去年今年とルリコンゴウを孵しています。
勿論、体調をみてエアコンのある禽舎に移動させたりもします。
ここ数年はベニコンは孵っていないですが孫の代まで孵しています。
親に子供を最後まで育てさせ、その子供からまた雛を孵すことを目標にしているので、本来は動物園もそうして欲しいと思います。
思い切って公の場で書きましたが、問題がありそうでしたらお手数ですが削除をお願いします。
reiさん
とても貴重な情報ありがとうございます。
コンパニオンバードは地球の親善大使だと思っています。
地球の宝である鳥たち、特に絶滅に瀕した鳥を展示する動物園は、減らさない、
そして増やす努力をするべきだと私は思っています。
そのためには動物園同士の連携が必要です。
外交に利用されているパンダのようなケアを求めているのではありません。
飼い鳥は1羽でも飼い主さんが愛情をもってお世話してくれますが、
動物園でぽつんと1羽だけの鳥には、仮にペアにならなくてもいいので、
せめて同種の仲間を同居または隣同士にしてあげてほしいですね。
そういえばCAP!で生体販売しているときに、とあるブリーダーさんから
コンゴウインコを譲ってもらいました。
その時真夏でしたが、ドラム缶の巣箱でしたね。
凄まじい暑さでしたので、衝撃を覚えたことを思い出しました。
今日、たまたま通りかかった動物園に行って観ました。報告は自身のブログに書き込みでいいのでしょうか。(苦手なので報告のフォーマットがあれば嬉しいです。)
Lucyさん
ありがとうございます。
特にフォームはございません。感じたこと、思ったことを書いていただけたらと思います。。
ご自身のブログの場合、差し支えなければURLを教えていただけたら嬉しいです。
こんばんは、言葉足りませんでした。WING YOU会員ブログに投稿させていただきました。