(7)下痢と多尿の違いは

【鳥爺寺子屋】愛鳥さんの健康管理(7)

いつもありがとうございます。鳥爺です。

前回までは体重の増減についてお伝えしました。繰り返しになりますが体重の増減、特に急激な増減はとても心配です。できるだけ毎日、体重測定をお願いします。

さて今回からは排泄物についてです。

食事中の方申し訳ありません。気になる方は食後にお読みいただけたら幸いです。

まずは排泄物ってなんでしょうか?

私たち自身を想像すればわかることですが、鳥は私たちとは少し違いがありますのでご説明します。(獣医師ではないので、もし間違いがありましたらご指摘いただけたら願います)

鳥の排泄物は大きく分けて、便、尿、そして尿酸の3つがあります。(一部の鳥は糞とは別に胃で消化できなかったものを「ペリット」として口から吐き出します)

便と尿はすぐわかると思いますが、鳥の排泄物を見ると白いものが見えます。これが「尿酸(にょうさん)」というものです。水に溶けにくいものを結晶として排泄しています(だから白くなる?)。

ちなみに人は「尿素(にょうそ)」として,体内で不要になったものを水に溶かして液体として排泄しています。

また人と鳥の大きな違いは、鳥の場合これら3つの排泄物が「総排泄口(そうはいせつこう)」とういう穴から一緒に排出されることです。

便、尿、尿酸がひとつの総排泄口から排出されますが、作られる場所は違います。

便は消化器官、尿と尿酸は泌尿器官からそれぞれ作られます。

いきなりの質問ですが、下痢と多尿の違いは何でしょうか?

ある獣医さんがこんなことをおっしゃっていました。

10人の患者が「下痢なので診てください」と診察に来られたうち、実際に下痢だったのは1人だけで、残りの9人は鳥さんは多尿だったそうです。下痢と多尿、たしかに慣れないと見た目は同じように見えます。

まずは下痢と多尿の違いについてお伝えします。

便は消化器官で作られますが、水分が多いと形が崩れた便になります。それが下痢です。

尿は泌尿器官で作られますが、水分が多いときのものです。ただし消化器官で作られた便には水分が多くないので、便の形は残っています。

簡単に考えると、形のないベチャとした便の場合は下痢で、便の形はあるが水分が多いのが多尿、というように覚えていただけたらと思います。

では、下痢と多尿はどんなときに起こるのでしょうか?

どんな病気を抱えている可能性があるのでしょうか?

次回はこれらについてお伝えしたいと思います。

今日もいい日でありますように!!

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