目の腫れ

『見逃されがちなビタミンA欠乏症の症状とケアのヒント』について、第8回WING YOUセミナーの講師であるステファニー・ラム獣医師から提供された情報をお伝えさせて頂きました。

今回はビタミンA欠乏症と関係が深い【目の腫れ】に関する情報を共有させて頂きます。

普段からラム獣医師が気を付けて行っている健康診断内容や、見逃されがちな病気の症状などなど幅広いトピックについてお話いただけます。
ラム先生が共同経営しているアリゾナ・エキゾチックアニマルホスピタルはアメリカ国内だけでなく、日本の獣医さんからも注目されている病院です。前AAV会長でもあったラム先生のお話を直接聞くことができる大変貴重な機会です。お見逃しなく‼



シード食で飼育されている鳥は、しばしばビタミンA欠乏症を発症します。(詳細は『見逃されがちなビタミンA欠乏症の症状とケアのヒント』をご覧ください。)

この病気のより明らかな兆候のひとつが、「眼窩周囲膿瘍」と呼ばれる目の周りの腫れです。

左側およびそのすぐ下の写真は、ビタミンA欠乏症によって非常に大きな眼窩周囲の腫れを起こしたヨウムを異なる角度から撮影したものです。

このヨウムは、健康を取り戻すためにビタミンAの注射、手術、そしてヒマワリの種やピーナッツよりも良い食事への切り替えを行いました。

ハリソン社の「バードダイエット・ハイポテンシー」と「AVIx バードブースター」は、このヨウムの健康回復を助ける重要な役割を果たしてくれました。

こちらのヨウムの画像からわかるように、ビタミンA欠乏症の兆候が大変微妙な場合もあります。目のすぐ前にごくわずかな腫れが見られます。

こちらの角度から両目が腫れているのがわかります。このまま治療を受けなければ、最初に紹介したヨウムのような大きな腫れへと急速に進行してしまうでしょう。

目の腫れはヨウム特有ではない

ビタミンA欠乏症によって目の周囲に腫れを起こすのは、ヨウムだけではありません。

このコキンチョウも、栄養状態の悪い食事が原因で、大きな眼窩周囲膿瘍を発症しています。

目の腫れの他の原因

もちろん、目の周囲の腫れを引き起こす原因はビタミンA欠乏症だけではありません。

たとえば、天井のファンや窓などに衝突して頭部を打った鳥は、片方または両方の目の周囲に腫れを生じることがあります。

頭部を打ち、目の周りが腫れたタイハク

感染症もよく見られる原因のひとつです。腫瘍はまれではありますが、発生すると目の周囲にふくらみを引き起こすことが多いです。

目の周囲に腫れを見つけた場合は、ただちに診察の予約を取り、判断を仰ぎましょう。

アリゾナ・エキゾチックアニマル・ホスピタルより当該記事の翻訳及び掲載許可を得て掲載しております。当サイト内の全てのテキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。


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