グラウンドフォージング

コース7 食事にも楽しみを
2時間目 グラウンドフォージング


野鳥を観察してみると、地面に降りて餌を探していることが多いのに気づきます。飼い鳥の多くも、野生では同じように地面で餌を探す習性があります。つまり、家の中でも、歩き回って餌を探すことに楽しみを感じているかもしれません。下に降りてフォージングするヒントをお伝えします。

ケージの中

ケージのフンキリ網を外して、段ボールや厚紙を敷きます。足元も安定するし、オヤツやオモチャが網の下に落ちてしまうこともなくなります。フンキリ網を外したときは、下のトレイがケージにしっかりセットされていることを確認してください。隙間があると、足や嘴が挟まってしまうことがあります。

フンキリ網を外したら

フンキリ網を外した後、鳥さんがケージの下で遊んだりフォージングするようであれば、毎日1~2回敷き紙を交換して清潔に保ちましょう。紙を丸めてボール状にしたり、シュレッダーのように千切ったり、敷き紙をオモチャにする鳥さんもいます。遊んだ紙も取り除いて、毎日清潔で気持ちよく過ごさせてあげましょう。

ケージの中で食べ歩き

ケージの中にオヤツ探しルートを作ってあげれば、我々がコストコで掘り出し物を見つけたときみたいな楽しい気分を味わってくれるはず。粟穂やブルーベリー、ラフィーバのニュートリベリーや刻んだニンジンをケージの下に分けて配置します。こうすると、初めてのオヤツも躊躇なく食べてくれることがあります。うちでは粟穂をばらまいて、オカメインコに食べ歩きをしてもらっています。オヤツやオモチャの上に千切った紙を乗せれば、フォージングレベルがさらにアップします。また、ケージの底に大きめの浅い皿をおいて水を張ればプール遊びができるし、濡らしたレタスの葉を置けば、上でコロコロ回って水浴びする子もいます。ケージに吊るしても遊んでくれないオモチャがあれば、下に置いてみてください。とたんに遊びだすことがあります。レスリングをしたり、ボールであれば転がして追いかけてみたり。下に置いたオモチャの上に座り込んだり、過剰に固執する場合は卵と認識している場合があるので、そのような様子があれば撤去してください。

ケージの外

ケージの外でもフォージングのチャンスを作れます。部屋においた止まり木やプレイジムの下で遊ぶのが好きな鳥さんも多いです。ケージ回りに強い縄張り意識をもっている鳥さんもいるので、プレイジムはケージから離れた場所に設置します。そうすることで、プレイジムは外で遊んだりオヤツを貰える場所として、ケージと分けて認識できるようになります。ケージ外のプレイエリアにタオルや布を広げてオモチャやオヤツを置きます。タオルや布を敷くことでプレイエリアの範囲を視覚化でき、当てもなくウロウロ歩き回ることを防ぎます。床を自由に歩き回ることは、ときに事故の原因になります。床を歩いているとき、プレイジムで遊んでいるときに関係なく、ケージの外にいるときは絶対に目を離さないようにしてください。

(2016/6/22 Laura Doering 寄稿記事)
翻訳:小林由香

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Cover Photo by Deb Dowd on Unsplash

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