セキセイインコに適したトレーニング

コース6 セキセイインコ特集
3時間目 セキセイインコに適したトレーニング

普段の動きもとても可愛い小型鳥さんたちは、覚えも早く、トレーニングもすぐにマスターします。飼い主と鳥さんが一緒にひとつのことを行うトレーニングは、関係性の構築にも役立ちます。また鳥さんの習性をうまく使えば、たくさんの動きを覚えてくれます。

トレーニングは1日に数回程度、短い時間で、鳥さんが疲れず楽しめる長さで行います。上手くできた時、そしてトレーニングを終える時にもご褒美もあげます。ご褒美は普段の食事ではなく、特別なものを準備しましょう。セキセイインコさんであれば、粟穂を小さく分けたものがお勧めです。トレーニング中のご褒美は、すぐに次の動きに移れるように一口で食べ終わるくらいの量を準備します。

はしご登り

セキセイインコは上に登ろうとする習性があるので、はしご登りは無理なく始められるトレーニングです。まず、一番下の段に止まらせて合図を出し、登り切ったらご褒美をあげます。これを何度か繰り返し、「登る→ご褒美がもらえる」を理解してくれたら、次ははしごから少し離れた場所に降りてもらい、その位置から合図を出します。徐々に距離を伸ばして、はしごから遠くにいても、合図を出せば登ってくれるようにトレーニングしましょう。

すべり台

はしごを登れるようになったら、次はすべり台です。これも、強気な面があるセキセイインコに合ったトレーニングです。まず、すべり台にできそうなものではしごを支えます。最初は短くて低いすべり台を作ります。鳥さんがはしごを登り切ったら、すべり台の下にご褒美を置いて降りてくるように誘いましょう。すべり降りるまでのステップをいくつかに分けて、ひとつひとつ進めるのがおすすめです。最初はすべり台に足や嘴が触れたらご褒美、次にすべり台の入り口に行くたびにご褒美。その都度、声や仕草で合図を出し、すべり台の下にもご褒美があることを知らせます。降りられるようになったら、すべり台を長くしたり、高くしたりしてみましょう。

輪くぐりとトンネルくぐり

トイレットペーパーの芯などを使って、通り抜けトレーニングを行います。最初は怖がってしまうかもしれないので、何段階かに分けて練習しましょう。まずは、芯を切って短い輪を作るか、リングのようなものを使った輪くぐりから練習します。偶然にでも輪をくぐり抜けたらご褒美をあげます。その度に決まった合図(掛け声など)も出します。

輪をくぐればご褒美がもらえることを理解したら、長さを変えてみます。通り抜ける距離を少しずつ長くしていくと、トイレットペーパーの芯をそのまま通り抜けられるようになります。上達してきたら、ハムスター用のプラスチックのL型チューブなどを使って通り抜けの難易度を上げていくこともできます。

トレーニングのヒント

トレーニングを楽しめるように、一回あたりの時間を短くしましょう。鳥さんが疲れてきたなと思ったら、褒めて、良い気分で終われるようにします。トレーニングの回数や頻度に決まりはありません。鳥さんも飼い主さんも楽しく!それだけがルールです。

トレーニング道具

鳥用の道具でなくとも、人間の赤ちゃん用のおもちゃには鳥に安全に使えるものがあります。アクセサリー類(輪くぐり用にブレスレットを使うなど)は使用しないでください。鳥が齧ると有毒な材質で作られている場合があります。安全性を確認したうえで、道具を自作してみても楽しいですよ。

(2014/5/22 Diane Grindol 寄稿記事)
翻訳:小林由香

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Cover photo Unsplash Bianca Ackermann

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