オカメインコのよくある行動

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オカメインコのよくある行動

これまでオカメインコを2羽飼ったことがあるのですが、一羽目は私が9歳の時にお小遣いを貯めてお迎えしたノーマルの男の子、エルビス、二羽目は今一緒に暮らしているグレースです。エルビスは初めて飼った鳥だったので、ペットとして比較できるのは当時飼っていた2匹の犬でした。その子達は、なんでもよく食べ、テニスボールを追いかけてはよく遊び、私が寝そべっていれば上にジャンプして乗ってきては撫でてとせがむ、でもシャワーは嫌い、というごく一般的な犬でした。でもエルビスは全く違いました。小さな箱に入ってうちにやってきたエルビスはとてもシャイで臆病、箱から出してあげようとすると、飛び出てくる代わりに、警戒音を出して手に噛み付いたのです。そこから9歳の頭を一生懸命に使って試行錯誤を繰り返し、少しずつエルビスのことを理解してく日々が始まりました。

エルビスから学んだこと

文通友達からの手紙(歳がバレますね)を齧っているのを見て、エルビスが紙を噛むのが好きなことを知りました。またあるときは、洗面所に連れていったエルビスが鏡を興味津々に覗き込み、映った自分に対して口笛を吹いていることに気づきました。私がシャワーを浴びた後の湯気が大好きで、興奮すると鏡や花瓶など反射するものに嘴を激しく打ち付けるので、嘴が割れてしまわないか心配になったほどです。口笛を吹いて跳ねて嘴を打ち付けて、そしてまた口笛を吹く。そんな日々をエルビスは過ごしていました。

あるとき、泊まりがけで私の誕生会をすることになり、友達が家にやってきました。友達は鳥を飼ったことがなかったので、エルビスを見せてあげようと思い、パジャマに着替えておやつを食べて、おしゃべりをひとしきりした後、エルビスを起こしにいきました。無理矢理ケージから出されたエルビスはとても不機嫌で、私が知って欲しかったエルビスの可愛い面や素晴らしい面は友達にまったく伝わりませんでした。エルビスは、夜、自分ひとりの時間をゆっくり過ごしたいんだ、とそのとき学びました。共に過ごした21年間で、エルビスはとてもたくさんのことを教えてくれました。

グレースから学んだこと

エルビスが老鳥になった頃、グレースをお迎えしました。エルビスとの暮らしですっかりオカメインコ通になっていた私でしたが、グレースとの暮らしはまた新しい発見の日々でした。グレースも男の子で、エルビスと同じようにヘッドバンギングをして口笛を吹き、跳ねて遊んで、ひとりの時間を邪魔されると怒りました。ケージの掃除をすると、ケージのなかで逆さまにぶら下がったり、羽ばたいたり、いろんな姿を見せてくれます。女の子のオカメインコを飼っている友人がいるのですが、口笛を吹くよりも鳴くことが多く、鏡の前で飛び跳ねるよりも肩の上で寄り添っていることが好きみたいです。リラックスしているときは頬の羽がふんわりとすること、満足しているときは嘴をギョリギョリとさせること、そして何かに気づいたときは高い声を上げることは男の子、女の子に共通しているようです。

イメージ写真 Photo by Mohamed Elsayed on Unsplash

オカメインコに共通する行動

嘴で叩く

オスのオカメインコは、求愛の対象となるものの気を引くために、止まり木や餌入れ、オモチャ、床などを嘴でコツコツと叩きます。求愛の対象は鳥に限らず、飼い主やオモチャ、鏡に映る自分の姿になることもあります。さらに愛情が増すと、近くに寄り添って情熱的に口笛を吹いてくれます。

ホッピング

嘴で叩くときにホッピング(ジャンプ)も合わせて行うことがあります。グレースはそれがどんどん上達しています。

逆さ吊り

オカメインコが逆さまにぶら下がったり、羽を伸ばしたりするのは縄張り意識の現れとも言われています。またストレッチの目的で行うこともあるようです。

シューっと鳴く

近づいて欲しくないときは、シューっという声を出します。最後の手段で噛んでしまう前に、この声で気づいて欲しいとサインを送ってくれています。

2014/11/19 Laura Doering寄稿記事
翻訳:小林由香

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Cover Photo by Allyson Beaucourt on Unsplash

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