シリーズでお送りしております、うちのコザクラの投薬と給餌。今日は投薬に関する最後の内容です。
①②の続きでお楽しみください。
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口腔内投与がうまくできず、飲水投与にしても頑として飲まない姿勢を見せたことから、少しでもストレスなくお薬を飲める方法がないかを探す旅が始まりました。保定せずに直接お薬を口に入れる方法です。
以下に試したことの一例を挙げます。
指に一滴乗せて舐めさせる
まずはこれをやってみました。ベタ慣れなので、手を出せば乗ってきますし、手からご飯を食べるのもお手の物です。指に一滴乗せて口元に差し出しました。舐めました。身震いして逃げて行きました笑 そこからは絶対に指に乗せても舐めようとはしませんでした。オッケー、これは想定内。。。
紙やビニールの上に一滴乗せる
モスちゃんはコザクラ女子なので、とにかく紙切りが大好きです。でも普段は絶対にやらせていません。紙を齧らせると、モスちゃんは一発で発情スイッチが入ってしまうからです。
それを逆手に取って、薬を飲ませることにしました。紙に一滴、薬を垂らして差し出しました。普段自由に千切らせてもらえないので、目の色を変えてやってきて噛み付きました。ニガッ!と身震いしましたが、紙をちぎりたい気持ちが勝って、薬が口に入っても頑張って紙を齧りました。やった成功!
ところが次の日、同じようにやってみると、薬を垂らしたところを綺麗に避けて紙をちぎり始めました。なんとかそこを噛ませようとしましたが、相手も手強く、そこを巧みに避けてきます。その日はポケットティッシュのビニールの上に垂らしたものをなんとかうまく舐めさせることができました。が、それも翌日にはバレてしまいました。
どうやら同じ手には2度と乗らないぞ!ということらしいです。鳥とは本当に賢い生き物です。
流血覚悟で噛ませて飲ませる
モスちゃんは狭いところが大好きです。これも普段は発情スイッチが入るのでさせませんが、投薬のために自由に入らせました。
狭いところに入ると、そこに手を入れようものならものすごい形相で噛み付いてきます。
そこで指にまた薬をつけて、流血覚悟で狭いところに入ったモスちゃん目掛けて指を入れました。激しく噛まれて流血しました笑 でも薬は口に入りました(と思いました)。
肉を切らせて骨を断つ作戦と名付けましたが(意味が違う笑)、これも3回目くらいからは賢くもその指を避けて別の指を噛むようになりました爆
リンゴやコーンを薬水に浸してあげる
ご飯についてはまた後日書くのですが、嘔吐してから食欲がない状態が続いていました。
ですが、大好物のリンゴととうもろこしは食べてくれていたので、それを毎日あげていました。
好きなものにお薬をつけてあげてはどうかと、インスタのお友達からもアドバイスもらっていたのですが、そのせいでこれまで食べなくなったら困るなと思っていたのでしていませんでした。でも同じ方法では飲んでくれないことがわかった今、毎日新しい手を出していく必要があり、ここにも手を出すことにしました。
お薬を直接かけるのではなく、粉薬を水に溶かしたところに、刻んだリンゴをしばらく浸したものをあげてみました。最初は同じようにニガっ!と身震いしたのですが、りんごの甘さもあったのか頑張ってひとかけ食べてくれました。
翌日は同じように薬水の中にとうもろこしを数粒浸し、それをあげてみました。これも食べました。ですがもちろんこれも翌日には警戒して食べなくなりました。。
でもリンゴ作戦は結構上手くいき、警戒したりそれほど食べないものの、一口二口は薬漬けリンゴ(言い方(^◇^;))を毎日食べてくれるようになりました。
フォロワーさんからのアドバイス
日々の奮闘をインスタのストーリーにアップすると、たくさんの鳥飼いさんからアドバイスをもらうことができました。それを一つづつ試しながら、モスちゃんにあったものを探して行きました。とても役に立ったのでこちらでも紹介したいと思います。
鳥さんの性格やこれまでの病歴、投薬経験、保定ができるかできないかなど、さまざまな要因により、何が合う合わないかがあると思います。
モスちゃんにも全部試しましたが残念ながら上手くいかなかったものもあります。でも投薬がうまくできなくて一人で悩んでいる時に、色々なアドバイスと知恵をもらえることだけでも本当に嬉しく、感謝しかありませんでした。
1) 口腔内投与(保定がうまくできない場合)
– タオルで優しく包む。見えないように目を優しくタオルで隠す。
– 100均で売っているような布手袋を二重にしてつけて保定する。保定がしやすくなるのと、手袋に噛み付くのに必死になっている間に投薬できる。手袋を噛んでいるときは嘴も少し開いているので薬が入れやすい。
– トーラス小鳥の知恵など、甘いものに混ぜてあげる
– リンゴなど好きなものにつけてあげる。リンゴの甘さは薬の苦味に負けない。
2) 自由飲水投与
– 粟穂を浸しておく。粟穂を食べるときにお薬も一緒に口に入る。
– サプリバーなどを浸してあげる。
日々たくさんの方からアドバイスや提案をいただきながら、毎日朝と夕に知恵を絞りまくって違う方法を試しながら投薬を続けました。
これも後で、昨日ご紹介した「できる!小鳥の臨床」を読んで分かったんですが、投薬時の注意として飼い主の飲ませたい!と言う気持ちが強すぎて(気持ちは分かるけど) 無理矢理強引に飲ませないこと、というのも大切だそうです。
保定がすんなりできれば何も問題ないのですが、私のように下手くそな状態で無理矢理保定、長時間悪戦苦闘すると鳥にすごくストレスが掛かるし、気管へ誤飲させるリスクもあるということです。
鳥種だけでなく個々の性格をしっかり理解した投薬が必要だなと痛感しました。
次回はもう一つの課題、給餌についてお話します。
つづく
コメント
コメント ( 2 )
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肉を切らせて骨を裁つ作戦、スゴいです!ラブバの女のコと暮らしている方なら誰もが知っている、あの痛みと流血!!yucakyさんの必死を感じました( ´;゚;∀;゚;)
良い考えだと思ったんですが、やっぱり賢いです。怒りの中でも冷静に別の指を狙ってきましたハハハハ(^▽^笑)