CAP!、TSUBASAの元親会社である(株)ロムテックを創業して3年になりました。
この3年間は仕事がない日が続いたり、いつ倒産してもおかしくない日々が続きました。
創業する前に、経営者の先輩方から言われたことがあります。
それは、、、
会社経営にはいくつかの越えなくてならない「山」があるそうです。
もし越えられなければ倒産もしくは廃業です。
その山とは1年、3年、10年だそうです。
たしかに最初の1年は、ほんとうに持つかどうかわかりませんでした。
そしてがむしゃらに働き、銀行がやっと信用してくれたのが3年でした。
4年目に入り会社も順調に推移し、私も新しい趣味を持ちたいと思いました。
ヘタの横好きのサッカーは一人ではできないので、新しい趣味は一人で
自然と戯れるスポーツがいいなと思っていました。
海への憧れが強かったのかもしれませんが、当時ウインドサーフィンに
惹かれました(想像がつかないでしょ、、、苦笑)。
そして毎週日曜日になると、お台場まで通っていました。
今でこそお台場はフジテレビがあったり、いろいろな観光スポットが
ありますが、当時はそんなに綺麗ではない海岸で、遊びにくる人は釣り人か
ウインドサーフィンをする人です。
お台場にはウインドサーフィンをやっている人が多く、私もここに習いに
行っていました。
そろそろ自前のセイルボードが欲しいと思ったときに、長野県飯田市の
ディスコ再建の話が持ち上がってきたのです。
とてもお世話になっている方からの依頼ですし、私自身も会社経営が面白く
なってきて、自分の経営力を試したいという想いもありました。
実はロムテックが軌道に乗ったとき、周囲から私の経営力ではなく、
「たまたま運が良かっただけ」、と数人の人から言われました。
たしかにそうかもしれません。
運なのか実力なのかを試したいという気持ちもあり、引き受けた次第です。
引き受けたときは、始めたばかりのウインドサーフィンと両立できると
思っていましたが、それどころではなくなってしまいました。
せっかく楽しく乗れるようになったウインドサーフィンですが、ひとまず
お預けすることにしました。
とは言ってもディスコのほうがウインドサーフィンより魅力的かといえば、
当時の私の場合、そんなことはありません。
ディスコなんて、この歳になるまで行ったこともありませんし、興味も
ありませんでした。
まず音がうるさいし、不良の集まりのような印象を個人的に持っていました。
今考えれば無知がゆえの偏見でした(汗)。
さらにディスコは私が創立したロムテックとは大きな違いがいくつもありました。
例えば、
ロムテックは半導体の製造業ですが、ディスコはダンスやお酒を振る舞うサービス業。
ロムテックはお客様が法人ですが、ディスコは若者を中心とした個人。
ロムテックは昼間の業務が中心ですが、ディスコは夜の業務。
ロムテックの売上は銀行振込みですが、ディスコは現金をいただきます。
これだけの大きな違いがあって、たかだか3年間経営を携わっただけで、
ほんとうに再建できるのでしょうか。
百聞は一見にしかず。
まずは、そのディスコに行き、状況を見ることにしました。
私の初めてのディスコ体験です。
お店の近くに来ただけで大きな音が聞こえてきます。
私にはそれが音楽に聞こえなくて、ただの「騒音」でした。
入り口に入ると、こんどは耳を塞ぎたくなるような大音量。
こんなに音量を上げる必要がどこになるのか、私にはわかりません。
人と話をしようと思っても、耳元で大きな声を張り上げなければ相手に
聞こえません。
喉が枯れそう、、、、!?
店内は薄暗く、中央のダンスホールには数人の若者が踊っています。
そして、ダンスホールを中心にカラフルな照明が不定期に照らされていました。
目がチカチカします。
何が楽しいのだろう??、いうのは私の第一印象ですし、その場にいることが
苦痛でもありました。
夜10時頃にディスコに入店しましたが、ビールを1杯飲んでその場を
立ち去りました。
30分が限界でした(苦笑)。
大音量の音に、目がチカチカする照明、一回り以上離れた若い客層。
こんな私がディスコの再建なんてできるのでしょうか!?
でも考えてみたら、DJや照明係り、ホール、カウンターなどのスタッフは
いるので、私が現場(ディスコ)に入ることはないはずです。
ということは、現場に入らず経営的な数字を追っかけていれば何とかなると
思いました。
でも、その考えが甘すぎたことを知るのに、そんなに時間はかかりませんでした。
(つづく)
コメント
コメント ( 1 )
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懐かしい話ですね(笑)続きが楽しみです