鳥たちが寒い季節を快適に過ごすために(1)
鳥たちが寒い季節を快適に過ごすために(1)
(ここではフィンチ類、インコ、オウムを「鳥」と呼びます。予めご了承願います)
寒い季節になってきました。
祖国が暖かい鳥たちにとって、温度管理はとても重要です。
特に今年生まれた鳥にとっては初めての冬です。
暑い夏を無事経越したので、つい寒い冬のことを忘れがちです。
十分な温度管理が必要です。
そういえば
「前飼ってた鳥は、暖房なんてしなくても平気だったよ」
というお話をよく聞きます。
もちろん鳥は最初の冬を越し、たくましく育てれば日本の環境にも慣れてきます。
でも、まだ1歳未満の若鳥にとって日本の冬は最大の試練です。
できれば鳥がいるケージ内は暖かくしてほしいです。
そのためにはどんな暖房器具を選べばいいでしょうか?
暖房器具にはいろいろあります。
例えばペットヒーター、各種ストーブ類、オイルヒーターなどです。
まずは全てに共通している、いくつか注意点を述べます。
(1)暖房器具は、すぐセットしない
保温器具を初めて見る鳥は、怖がってパニックになる仔がいます。
最初は遠くに置いて見えるようにし、数日かけてケージに近づけましょう。
(2)暖房器具の電源をすぐONにしない
暖房器具が新品もしくは過去に使ったことがあっても、すぐ電源をONにしないで
ください。
すべての暖房器具は鳥がいないところで、数日試運転してからお使いなるように
お願いします。
過去に新品の暖房器具を使って、1時間もしないうちに鳥が死亡した話を聞いた
ことがあります。
新品にはいろいろな塗料や「アク?」みたいなものがあり、有害なガスが出る
場合があるそうです。
事前に鳥がいないところで試運転お願いします。
また、安全性が確認されていない暖房器具については使用しないほうが無難だと
思います。
(3)温度の上がり過ぎに要注意
鳥がいるケージ内外が暖かくなることはいいですが、必要以上に暖かくなる、
つまり暑くなることは要注意です。
インコ、オウム、フィンチ類も室温が33度以上になると、熱中症になるリスクが
高まると言われています。
そのために必要以上に温度が上がることを制御するために、サーモスタットを
使うようにお願いします。
サーモスタットとは、温度の自動調節装置です。一定の温度まで上がると
スイッチが切れ、一定の温度まで下がるとスイッチがは入るようになっています。
(4)暖房器具の破壊の要注意
インコ、オウム類は暖房器具に慣れてくると、今度はおもちゃを壊すように
破壊する可能性があります。
万が一、通電した状態の電源コードを咬んだりすると感電するかもしれません。
場合によっては火災に危険もあります。
過去に鳥が電源コードを齧って、火災になったケースを知っています。
そこはペットショップでしたので、悲しいことに多くの鳥が亡くなりました。
こんなことが2度と起こらないで欲しいと願っています。
そんな悲劇が起こらないためにも、暖房器具や、その電源コードが、鳥の嘴や足が
届かないようにしましょう。
あるいは咬んでも破壊されないように完璧に保護するようにお願いします。
(つづく)
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