
ラファエル・ザモラ・パドロン
ロロパーク財団 サイエンティフィック・ダイレクター
ブリーディングシーズンにおけるペア選びの重要性
繁殖期のペア形成において、最も重要なプロセスのひとつが繁殖個体の選定です。飼育センターは毎年、短期・長期の両面で大きな影響を及ぼすであろう判断を迫られます。
オスとメスの相性を見る前に、まず確認すべきことがあります。それは、年齢と体力が繁殖に最適な状態かどうかです。
フロッキング方式とは?
多くの飼育者は「ペアリング・アビアリー(ペアになるための鳥舎)」を用意し、鳥たちが自由に相手を選べる環境を作ります。その後、相性の良いペアを繁殖用の専用スペースに移す方法です。
この方式では、長年にわたって安定した良好なペアが生まれやすいというメリットがあります。ただし、最悪の場合は命に関わる事態を招くこともあるため、いくつかのルールを守ることが不可欠です。
ペアリング用集団飼育を行う際の注意点
① 適切な年齢であること
- 若すぎる個体は、発情期の成鳥に攻撃されるリスクがあります
- 逆に高齢すぎると動きが鈍くなり、それ自体が問題の原因となるため、注意深い観察が必要です
② オスとメスの比率を適切に保つこと
これは種によって異なりますが、オウム類の場合、メスが多くてもオスを2羽だけ入れるのは避けるべきです。直接的な競争を和らげるために、オスの数は奇数にすることをお勧めします。ただし、それでも個体同士の激しい追い回しが起きた場合は、個体数に関わらずすぐに引き離す必要があります。
③ 最適なタイミングで引き離すこと
ペアリング・アビアリーで相性の良いペアが見つかったら、繁殖用スペースへ移します。このとき、換羽を2回終えた個体同士で組ませると、その後何十年も続く安定したペアになる可能性が高まります。
④ 体の状態を揃えること
オスとメスが発育段階の異なる状態でペアにされると、多くの場合トラブルが生じます。両者が理想的な発育段階にあるとき、自然な行動が自発的に現れ、互いに無理な状況を強いられることがなくなります。

ロロパーク財団の取り組み
ロロパーク財団では、最もデリケートな種に対して、上記のフロッキング方式を標準的なアプローチとして採用しています。また、鳥たちが自由に選んだ相手にかかわらず、血統の多様性と差異を確保することを常に最優先にしています。
毎年1,000羽以上の雛が財団内で孵化しており、それぞれについて個体分析・内視鏡による性別判定・詳細な記録が行われます。健康が十分に確認された余剰個体は、民間施設や動物園へ送り出されます。
こうして鳥類のセーフティネットが構築されているのです。さらに、余剰個体の譲渡によって得られた収益の100%は、世界各地の野生保護プロジェクトに充てられています。これまでに12種が絶滅の危機から救われました。
©2026 Rafael Zamora Padrón, M.Pérez – Loro Parque Fundación
翻訳:WING YOU事務局
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