Rafael Zamora Padrón, Scientific Director, Loro Parque
ラファエル・ザモラ・パドロン
ロロパーク財団 サイエンティフィック・ダイレクター
第10回国際オウム会議では、地球上のさまざまな国から鳥のブリーダーたちが参加することができました。今回もまた、進歩や新しい技術、そして現存で良い結果を出している古い繁殖システムの情報を共有できたことは喜ばしいことでした。
長年鳩を飼ってきた経験を持つ貴重な専門家たちと、新しいアイデア・方法・技術をもたらす若い人たちが集ったことは、大変実り多きものでした。
そして、次の4年に向けてエネルギーを再充電するこの環境の中で、ロロ・パークは会議参加者に新しい展示である「オセアニア」 を見せることができました。
オセアニア地域に生息するさまざまな種類の種子食鳥類が、近い距離で飛んでいる環境に身を置くことができる鳥舎です。その色彩と空中能力を眺めることは、言葉で言い表せません。その場でこそ楽しめるものなのです。
今回は、さまざまな種類のナナクサインコが交流し、鮮やかな色彩を見せるこの景観で、陸生のシロアリ塚が重要な役割を果たすオーストラリアの典型的な草木を取り込んだドームシステムを設計しました。
この種の鳥舎を設計する場合、必ず懸念されるのが鳥たちとの一体化です。不適合があるか、用意された生息域の中で鳥たちがどのスペースに住むのか、まったくわかりません。
このプロジェクトでは、オーストラリアの典型的な草木を取り入れたドームシステムを設計しました。この景観では、陸生のシロアリ塚が重要な役割を果たし、さまざまな種類のナナクサインコが交流し、鮮やかな色彩を見せます。
オセアニアでは、多くの種がこのレベルの採餌を常時行っているため、土壌部分が非常に重要です。 鳥たちが多くの新芽に育つ時間をくれないため、最初の段階では頻繁に草木の入れ替えを行い、鳥たちに攻撃されにくく維持しやすい植物を観察する必要があるため、生育環境やこれから育つ植物に気を配ることが必要です。
繁殖期には縄張り意識が強くなる種もいるため、このタイプの庁舎の管理は、雛鳥と共同で行います。雛鳥を徐々に慣らしていくことは、メンバー間の良好な共存を左右するため、非常に重要です。
大型の鳥舎は、そこで暮らす鳥たちの運動能力を高め、健康的な体作りを可能にします。しかし、適応の過程で、飛行訓練と社会的スキルの発達に依存する健康を最大限にする必要があるため、多くの注意を払う必要があります。
鳥たちが大いに遊び飛び回るにもかかわらず、草木が豊かに成長するカタンドラ・ツリー・トップでここ数年観察できたように、この新しい鳥舎の進化は、段階的に変化することを意味します。
鳥好きの皆様と、ぜひこのプロセスを一緒に楽しんでいただきたいと思います。
©2022 Rafael Zamora Padrón, M.Pérez – Loro Parque Fundación
翻訳:WING YOU事務局
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