ラフィーバ グローバルスポットライト鳥類の保全活動③ ラブバード アフリカ

ラフィーバが世界でサポートしている鳥類の保全活動の一部のご紹介となります。

ヨウム アフリカ―ナイジェリア&コンゴ民主共和国 前半
 ヨウム アフリカ―ナイジェリア&コンゴ民主共和国 後半
アオキコンゴウインコ ボリビア
ラブバード アフリカ
スミレコンゴウインコ ブラジル パンタナール湿地


アン・ブルックス著

保全活動は大型鳥だけでなく、小型鳥に対しても行われています。今回は、野生のラブバードが生息しているアフリカからお届けします。カラフルで可愛いラブバードは、生涯にわたって同じペアと強い絆で結ばれることから、その名前が付けられました。ラブバードに属する9種のうち、8種がアフリカ大陸、1種がマダガスカル島の原産です。ラブバードは小さな群れを作り、果物や野菜、草や種を食べて暮らしています。ペットバードとしてよく知られている鳥種ですが、野生としての彼らの生態についてはあまり知られていません。

ラブバードの野生

人による土地の開拓と自然災害により、ラブバードの生息地が分断化され、種としての多様性や健全性が損なわれています。

World Parrot Trust のラブバード専任研究員Tiwonge Gawa氏率いるグループが、南アフリカ共和国、ザンビア、マラウイで行ったラブバードに関する世界初の広域リサーチによると、その生息範囲は予想以上に縮小しているとのことです。飼育下で、異なる種のラブバード間で交配できていることを考えると、このままでは淘汰されてしまう野生種が出る懸念もあります。

特に懸念されているボタンインコの原種

(写真:Sascha Düker)

その中でも特に懸念されるのがボタンインコの原種、Lilian lovebirdです。彼らはモパネという木の森で暮らし、そこに巣を作るのですが、モパネは成長するまでに何年もかかるうえ、近年では木炭を作るために急速に伐採が進んでいます。World Parrot Trust は、最も影響が色濃くあらわれている場所に人工巣箱を設置し、ボタンインコがその巣箱を使ってくれるか検証中です。原種のボタンインコは飼育下での繁殖が難しく注1)、保全活動が急務となっています。野生のラブバードに対して人工巣箱を使用することは初の試みであり、これからの進展が期待されます。

マラウイのプロジェクト

もうひとつの重要なプロジェクトがマラウイで行われています。リウォンデ国立公園近くでは、ラブバードの群れがやってくる水飲み場に現地の人達が有毒物質を入れ、食用のために捕獲しています。この習慣を変えることができるように、現地で啓発活動を行うなど、長期的な支援も行っています。

巣箱をチェックするSascha Düker氏(写真: Dr. Tiwonge Gawa)

ラフィーバが毎月出資している、グローバルパロット保全助成金。今回はWorld Parrot Trust でラブバードの保全活動を行っているコーディネーターの支援に充てられました。寄付金はボタンインコの人工巣箱設置活動および、マラウイでの現地の人達への啓発活動の支援に使われます。

注1)日本で繁殖、販売されている「ボタンインコ」は、キエリクロボタンインコやルリゴシボタンインコ、またはその交配種です。総称して「ボタンインコ」と呼ばれています。野生種のひとつである原種のボタンインコは、日本国内だけでなく各国にもほとんどおらず、繁殖も難しいと言われています。

アン・ブルックス著
翻訳:小林由香

アン・ブルックス
AAV(鳥類獣医師協会)及びIAABC(国際動物行動コンサルタント協会)のメンバーであり、自身もPhoenix Landingというレスキュー団体を主宰。ラフィーバウェブサイトへの寄稿ライター。

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