lostbiography    忘れないこと

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大切な命のために忘れてはいけないこと 10

このブログを書くために 多くの資料を閲覧させていただきました。
・世界大博物図鑑 絶滅・希少鳥類
・失われた動物たち
・絶滅野生動物事典
・地球絶滅動物記
・20世紀生きもの黙示録(TV)
他にネット上の記事、比較的最近の絶滅種については 昭和時代の鳥類図鑑なども参考になりました。

ただ、改めてこの事実を読み解きながら 常に悲しくつらい気持ちに付きまとわれているのも事実です。
でもこのことを知ることの大切さはとても感じますし、知ることで 改めて失われた生き物たちに深い哀悼の
意思を持ち、そしてその大きな犠牲を知ることで これからの動物たちのこと、自然の事、環境のことなど
考えていく必要があると思っています。

消えた生命体は2度とよみがえることがありません。
人の命が大切であるように ほかの動物でも同じ大切な命です。
にもかかわらず 人は過去に大きな罪を犯しています。
しかも その行為はやむを得ないことでもなく、必要性のあったことでもない、時には単に商売のため、
時にはゲームとしての殺戮行為も多く行われてきました。
なんのためらいもなく 笑いながら殺された生き物たちのことを思うと心が痛みます。

鳥類に限らず本当に多くの動物たちが近年になって地球上から姿を消しています。
そして、今もなお絶滅の危機に瀕する動物たちが数多くいるということです。
多くの動物が レッドリストに記載されており、実際私たちがペットとして飼育している動物たちの中にも
その名を見つけることができます。
飼育下で多く取引されている動物であっても、野生化での絶滅が危惧されている種がたくさんいるのです。

飼育下で多く繁殖しているのに野生で絶滅?よくわからない方もいるかもしれません。
実際 私たちが身近な飼い鳥であるヨウムやシロハラインコ、哺乳類ではコツメカワウソ、ロリスなどが 
野生下での絶滅を危惧されています。

もともと野性種として生息してきた動物は 本来ペットであることが正しいことではありません。
だからといって 安易にペットとして育った種を野生に戻すということは 大変危険な事でもあります。
なぜなら 彼らは野生で生きるすべを知らないからです。

地球上に生息する生き物たちは それぞれがそれぞれに何らかのかかわりや影響を与えながら生息しています。
それは動物だけではなく植物もかかわっていますから、ある地域で1種の動物が消えることは ほかの
動植物の生態系に大きな影響が出てきます。
以前紹介したドードーなどの例もありますが すべての動物は動物同士でもまた植物とも共生していますし
種によってはその生き物に特化して進化したりしている例も多々あります。
したがって 動物を守るためには環境丸ごと保護する必要があるのです。

専門家はこのままの状況が続けば 100万種を超える動植物が絶滅の危機に瀕していると語っています。
大変難しい話ですし 一個人に何ができるのか、という話にもなりそうですが 私たち一人一人の小さな行動や
心がけが少しづつでもそのための活動につながればと思います。
動物たちが人の影響でこれ以上 絶滅への道をたどらないようにと願ってやみません。

なお、近年になり絶滅したとされる動物の中には 別地域での生息が確認された動物(クニマスなど)飼育下での
生存が確認された動物(バーバリライオンなど)他地域からの亜種により飼育下で繁殖し、野生に戻されつつ
あるもの(コウノトリ、トキなど)の例もあります。
ただ、コウノトリやトキについては繁殖して野生化させていてもやはり中国産の亜種になります。
結局 日本国内での原種は絶滅した、という事実は変わりません。
バーバリライオンなども 飼育下で生存、繁殖していても 果たして彼らが野生の世界に出て生きて行けるのか、
また彼らを安全に迎え入れられる環境は整っているのかなどの問題もあります。

動物たちが安全に幸せにそして彼らがあるべき姿で生きられる環境作り、そしてその維持も私たち人間に課せられた大切な課題だと思います。

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コメント

  • コメント ( 2 )

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  1. ぴよろぴ~なさん

    今回の投稿は胸に刺さりました。

    100万種を超える動植物が絶滅の危機に瀕している・・・

    気が滅入る話ですが、まずはその事実を知る事で私たちの行動が変わってきますよね。

    実は、今準備している次回のセミナーで絶滅危惧種の保護に成功しているプロジェクトの話が出てきます。
    この話を聞くと、非常に大変な道のりですが希望もある、という気持ちになります。

    まずは知る事から始めよう、ですね。

    いつも投稿ありがとうございます。

  2. 読んでいただけありがとうございます。胴部たちの絶滅にかかわるのも人ならば 守れる可能性のあるのも人の
    行動如何なのだと思います。
    次回のセミナーでは絶滅危惧種のプロジェクトの話もあるのですね。
    とても興味深く思います。
    絶滅の話は ある意味暗い、聞きたくないような話題ではありますが この事実を知る事は 今後の私たちの
    活動などにも必要なのだと思います。
    そしてそうすることが 失われた尊い命たちに対する報いにもなるのではと思っています。

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