マット・ロウ、ラフィーバ寄稿ライター
ウクライナへのロシア侵攻が始まってから、何百万にも上るウクライナの人たちが避難を余儀なくされています。中には、愛するペットを連れて避難する人もいて、その中には犬や猫だけでなく鳥も含まれています。この戦争は、飼い鳥たちの穏やかだった日常をも一変させてしまいました。多くの人が国境を超えて移動する中、一緒に避難してきたペットたちをどうやって助けるか、新たな問題が生じています。
ポーランドのアレクサンドラ・コーネリア・マジ（Aleksandra Kornelia Maji）獣医師は、鳥と共にポーランドへ避難してきた人たちのために日々奔走しています。戦争という混乱した状況においては鳥の世話もままなりません。誰かの助けが必要です。その支援を行うために、アレクサンドラ獣医師はインスタグラムを使って、鳥を連れてポーランドに入国する人たちのために情報を発信しています。
避難してきた鳥たちを助けよう
ポーランド当局は、鳥、特に絶滅危惧種に指定されている鳥たちを受け入れるための特別なプランを策定しました。税関での輸入手続きを簡略化するというものです。許可を得れば、アレクサンドラ獣医師による治療やケアを無料で受けることができます。アレクサンドラ獣医師のところまで行けない、または治療ができる施設まで来ることができない場合は、リモートによるアドバイスを受けることもできます。さらに、手放されてしまう可能性がある鳥のために、一時的な預かり施設も準備しました。飼い鳥にフォーカスした、慈愛に満ちたアレクサンドラ獣医師の活動に敬意を表します。そして特筆すべきことは、たとえ輸入許可の書類がなかったとしても、入国を拒否される鳥が一羽もいないということです。
アレクサンドラ獣医師は長年に渡りラフィーバのニュートリベリーを使ってくれているのですが、今回もウクライナの飼い鳥への食糧支援の一環として、ニュートリベリーの寄付を募っています。
ラフィーバのポーランド代理店のひとつ、Fundacja EpicratesのFBリンクはコチラです。ここから寄付いただく際は、”For Birds From Ukraine”と書き添えてください。
（WY事務局：こちらの記事の翻訳としてご紹介しております。WYとして寄付を募っているわけではありませんが、趣旨にご賛同いただける場合はこちらからご参加できます。）
アレクサンドラ獣医師のほかにも、世界中の獣医師グループがウクライナに置き去りにされたペットを救うための援助をしています。また他の専門機関の人たちも協力してくれています。少し前にも、キエフの破壊された地域から2羽の鳥が警察官により救出されたことがニュースになりました。
今、多くの人が本当に辛い状況に陥っています。そしてそれは戦争など理解する術もないペットも同じです。アレクサンドラ獣医師を始めとする支援の手が、鳥を連れて避難した人たち、そして鳥たちの支えになっています。
(2020/3 Matt Rowe 寄稿記事)
翻訳：小林由香
Lafeber社より当該記事の翻訳及び掲載許可を得て掲載しております。
当サイト内の全てのテキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
Cover Photo by Brandon Morales on Unsplash
コメント
コメント ( 5 )
トラックバックは利用できません。
ウクライナの報道に触れる度に、戦火の中に取り残された鳥はいないか、とても気にかかっていました。この記事を読んで、やはり愛鳥家は世界共通だと、鳥は世界中で愛され大切な家族の一員として認められているのだと嬉しくて涙が出ました。避難先で受け入れてもらっても鳥にとって環境の激変は相当のストレスでしょう。安心させてあげられるはずの飼い主さんも笑顔になれない辛い状況でしょう。少しでも助けになれることを探したいです。いつもながら、知りたかった情報をありがとうございます(*^^*)
こんばんは、恥ずかしながら同じお悩みの方がいるかもと投稿します。寄付は何日の記事に出ていますか、ウクライナの記事には無さそうで、寄付があるのがカメの記事で1%単位みたいですがよくわかりません。
Lucyさん
PC画面から入るとよくわからないのですが、スマホから入ると「寄付」というボタンが出てきます。それを押したらPaypalかクレジットカードで送金する画面が出てきますが、FBアカウントを持っていないともしかすると入れないかもです。確かにこのFBリンク先からの寄付手続きは少しハードルが高いと思います汗 支援について先程私ブログでも紹介したので（あくまでも個人的な投稿でWing youとは無関係です）、もしよろしければご覧ください。
yucakyさん、有難う御座います。感謝です。
アレクサンドラさんにフードを寄付します