いつもありがとうございます。鳥爺です。
3人組が同時に私に近づいてきました。でも、私は金縛りのように固まったままです。
何が起こるのだろうか、、、??
すると、私の真後ろの男が大きな声で罵声を浴びせてきました。
その声に釣られて、もう一人が罵声を浴びせます。
業界用語(?)のようで、声も大きすぎてよく聞き取れないのですが、
「金を返せ」、「ふざけるな」、「逃げんじゃねえよ」みたいなことが聞こえてきました。
そして3人組の最後の一人は、私の目の前までやってきて、いかにも掴みかかりそうな様子を見せました。
と、そのとき
「近所迷惑だぞ。大きな声を出すんじゃねえ!」
カワダさんが、ドスの効いた声で3人組をたしなめました。
そして、
「すいませんね。ウチの若い衆は気が荒いもんで」
と、いかにも優しそうに言ってくれました。
まるで東映系の映画でよく見るシーンでした。
ちびりそうに怖いのに、そんな映画のシーンが思い浮ぶなんて、精神状態がピークだったのかもしれません。
「どうして逃げたんだ?」とカワダさん。
「逃げたわけではありません。銀行さんも休みだし、一旦戻っただけです」
「じゃ、なんで黙って戻った?」
「黙って戻る? 意味がわからないです」と私。
「わからないか? そんなんで、よくここ(ディスコの経営)を引き受けたな」
なんとなく、会話が繋がらなくなってきました。
「ところで、不渡りで現金化できなかったけど、このお金いつになったら返すんだ?」と、カワダさん。
本題はやっぱりこのことだったようです。とりあえず不渡りになった金額は、何とか工面できそうでしたので、
「東京に戻ってから用意する、ということでだめですか?」
と、伝えました。
「わかった。来週の金曜日までに持ってこい」
え!? また来なくてはならないの? 振込みじゃ、だめなのかな?
と、内心思いましたが、言える状況ではありませんでした。
「どこに持っていけばいいですか?」
次もこんな遅い時間に、屋上だけは勘弁してほしかったので、場所と時間だけは交渉したいと思いました。
「どこがいいんだ?」
逆に聞かれましたので、駄目元で
「銀行さんはだめですか?」と言いました。
「おまえ、言っていること、わかってるんだろうな?」
やはり駄目でした(苦笑)。
別の言い方をしてみました。
「借用書をきちんと見たいので、明るいところはだめですか? 例えば、、、」
そう、こんな場所で、こんな夜中だけは絶対避けたいので、何度か行ったことがある喫茶店を指定しました。
すると、
「わかった。俺もちょうど見せたいものがあるので、明るいほうがいい」
と、意外にも了解してくれました。
しかし、1週間後に喫茶店で見せてもらったものが、意外どころか、とんでもないものでした。
(つづく)
*写真は我が家のコウやんの若い頃です。本文とは関係ありません。
コメント
コメント ( 2 )
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映画のワンシーンですね!
リアルタイムで見て見たかった(嘘です)
その筋の人が見せたい物って・・・何だろう。
絶対見たくないですよね(汗)
はい。見たくなったです。でも見ちゃいますが、、、、!?