「オカメインコ vs オオバタン」

いつもありがとうございます。鳥爺です。

東京・神保町方面に行ったときに必ず立ち寄る建物があります。古書センターです。

ここには鳥の古本がたくさんある「鳥海書房」さんがあります。

ご存知の方も多いかと思いますが、動物関係の本ではたぶん一番充実しているのではないでしょうか。

私の目的はもちろん鳥の本ですが、年代物の本はさすがに高価です。

とりあえず小遣いで買えそうで役立ちそうな本を探しました。

「インコ類の育て方」

こんなタイトルの本を見つけました。著者は古川龍城さん。

昭和2年発行で、当時の価格は1円50銭という、かなり古い本です。

価格は2,300円。うむ~!? 1円50銭が約1500倍の価格。

でも、中身をチラッと見る限り面白そうでしたので買いました。

まだほとんど読んでいませんが、この本の最後のほうに当時のインコの価格がでていました。

さて、ここで問題です。

オカメインコは当時(昭和2年頃)いくらだと思いますか?

この本が当時1円50銭です。

お金の価値が当時と現在でどれくらい違うかわかりませんが、同程度(ページ分量等)の書籍で比べてみると、1,500円くらいの本だと思います。約1,000倍くらい。

実はこの本によるとオカメインコは、1羽50円です。

本代から換算すると、50円×1000倍=50,000円くらいでしょうか!?

ちなみにオカメインコの漢字でこうでした。

「片福面いんこ」

ふりがながふってありましたが「ホントかな?」と思い、改めて「世界のオウムとインコの図鑑」(黒田長礼)著で、確認しましたら間違いありませんでした。

それではオオバタンはいくらだと思いますか?

 (オオバタンは漢字で「大巴旦」と書いてありました)

なんと、オオバタンは20円です。同じ計算だと20,000円。

えっ!? オカメインコより安い!

この時代オオバタンよりオカメインコのほうが高価だったんですね。

こんな感じで古本だからこそいろいろなことがわかります。

当時の飼い方なども克明に書いてありますし、とても勉強になります。

鳥の飼い方は進化していますが、昔の本に書かれてある先人たちの知恵から学ぶこともいっぱいあります。

古本屋さんは、「故(ふる)きを温(たず)ねて、新しきを知る」場かもしれませんね。

今日も素晴らしい一日になりますように ♪ (^o^)/

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コメント

  • コメント ( 3 )

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  1. オオバタンさんよりオカメちゃんの方が高価だったとは!でも、そういえば「麒麟が来る」で、市のシーンがありましたが、白色オウムが登場していました。昔は異国から仕入れた鳥としてはバタンさんとかがメジャーだったのかもしれませんね??

  2. たしかに白色オウムが登場しますね。「るのうに剣心」の最終章が上映する前に、第1章をNetflixで観たら、そこにも白色オウムが出演していましたね。

  3. 鳥海書房、東京に行くことがあったら行ってみます!(といってもめったに東京に行く機会がないのですか(^^;;) でもそこだけでも東京に行く甲斐がありそうです。

    細川博昭さんの「鳥と人、交わりの文化誌」を読んだんですが、そこにも古くから市で白色オウムが売られていた話が出ていたのを思い出しました^ – ^

    まあくさんが書かれているように、「麒麟がくる」(個人的に大河最高傑作のひとつ!)にはたくさん鳥が出てきましたね(^-^) 身分の高い人は鷹や白鳥、一介の武士はメジロ、一般商人はオウムと、身分によって扱う鳥が違って興味深かったです。

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