いつもありがとうございます。鳥爺です。
22年前に、アメリカのペットショップに初めて行ったときのことです。
ペットショップといっても、アメリカのペットショップは日本と違い子犬、子猫はいません。
その当時からアメリカでは、子犬、子猫をケージに入れて展示販売をしてはいけない、という決まりがある州がたくさんありました。
だからペットショップで展示販売している生き物は、鳥や爬虫類、そして魚類が多かったように思います。
鳥が居るペットショップは日本と違い、たくさんありました。
その中でたくさん鳥が居るペットショップを、現地の人に教えてもらい、心を躍らせながら中に入りました。
入口の近くのレジには、素敵な女性の店員さんが笑顔で迎えてくれました。
すごい!!
アメリカは凄い!!
当時の日本では考えられない光景が広がっていました。
たくさんのインコやオウムがパロットタワーやスタンド、止まり木に止まっています。
コンゴウインコ、オオバタン、タイハクオウム、ヨウム、コガネメキシコなどなど、ケージの外に出ているだけでも20羽くらい居ます。
憧れのスミレコンゴウインコもいました。
私は我を忘れて鳥たちのそばに近寄り、手に乗せようとしたとき、
「○×○×○×○×○×○×○×○×!!」
と、何をしゃべっているのかわからないですが、とても大きな声が聞こえてきました。
声の主は先ほどの笑顔で迎えてくれた素敵な店員さん。
誰かに怒っているようです。
自分には関係ないと思い、もう一度手を鳥たちに出した瞬間、またもや
「○×○×○×○×○×○×○×○×!!」
と大きな声がしました。
明らかに私を見ています。
しかも素敵な笑顔から、大魔神が怒ったような形相で。
理由はわかりませんが、とにかく私が怒られていることはわかりました。
「ソーリー」と言いながら、怒られる要因を探し出してみました。
・外国人である私が鳥を触ることが駄目??
・鳥を手に乗せるときはお金がかかる??
・素敵な店員さんの好みのタイプではないから??
そのとき、オオバタンを手に乗せていた中年の女性が、私に目配せしながら指差しました。
指差したところに視線を移すと、そこにあったのは消毒液でした。
そしてその女性は、オオバタンを止まり木に戻し、手を消毒するやり方を実演してくれました。
私は救世主に出会えた思いで、「サンキュー、サンキュー」と、情けない英語で感謝を伝え、私も手を消毒しました。
怒った大魔神の店員さんは、優しい顔の大魔神に戻っていました。
そうか、アメリカでは鳥と触れ合う時は、手指を消毒することが常識だったようです。
出典:https://www.zero-position.com/entry/2019/09/20/000111
このことがきっかけで、帰国後、早速CAP!でも消毒をしていただくことを実践しました。
ただ当時、消毒をしなくてはならないペットショップを見たことがなかったので、多少不安はありました。
お客様には自主的に消毒をしてほしかったので、鳥たちが居る近くに消毒液を置いて、
「鳥を触るときは手指を消毒願います」
という注意書きをしました。
そして、消毒液をセットして最初のお客様がいらっしゃいました。
あれっ!? 注意書きにも、消毒液にも気づいてくれません。
鳥に触ってからでは遅いので、すかさず近寄って、
「この消毒液で、手を消毒してから触っていただけますか」
伝えました。
もちろん、優しく笑顔で伝えたつもりでした。
そうしましたらお客様の顔が、怒った大魔神に一変。
そして、
「何で消毒しなくてはならないの?」
はい。それは、、、、、と丁寧に説明させていただきました。
このお客様の場合は、すぐご理解していただき、鳥たちとも楽しく遊んでいただけました。
しかし、このようなお客様ばかりではありません。
「消毒しなくてはならないような、弱い鳥を出すんじゃねぇよ!!」
「俺たちはバイキンじゃねえよ!!」
と続けて怒られました。
一番凹んだのは、ジロッと睨まれ、踵を返してそのまま立ち去って行かれる方です。
あ~ぁ、もう2度とCAP!には来てくれないのだろうなぁ!?
やっぱりアメリカと日本では違うのかな、、、!?
消毒してもらうことをやめたほうがいいのかな、、、!?
とても悩みました。
そんなとき偶然、Iさんがご来店されました。
Iさんは私にとって一番のメンターです。
すぐ消毒のことを相談すると、Iさんがこうアドバイスしてくださいました。
「CAP!の鳥を守るために手指の消毒をお願いします」
そして
「帰るときには、ご自分の愛鳥さんを守るために消毒を
お願いします」
と注意書きに書いたらどうですか、と。
つまり入店のときと帰るとき2回消毒してくださいということです。
この内容を目立つように掲示し、入店の際に必ずお声を掛けるようにしました。
おかげさまで、ほとんど怒られることはなくなりました。
そして数ヶ月後、あるお客様から
「他のペットショップでも消毒を始めましたよ」と教えてくれました。
嬉しかったです。
今はかなり多くのペットショップが消毒をするようになりました。
あのときアメリカのペットショップで怒られなければ、何も行動に移していなかったかもしれません。
怒った大魔神に変わった素敵な店員さんにあらためて感謝します。
今日もいい日でありますように (^o^)/
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