鳥たちが寒い季節を快適に過ごすために(終)
いつもありがとうございます。鳥爺です。
「ケージ内の温度は何度がいいですか?」
このようなお問い合わせがたくさんあります。
また、こんなお話を聞くこともあります。
「我が家は部屋の温度をいつも25度にしています」
さて、今回はケージ内の温度について考えてみたいと思います。
私たち人間の体温は36から37度くらいですね。
ご存知の方も多いと思いますが、鳥の体温は40度から42度くらいと言われています。
ましてやインコ、オウム、フィンチ類の多くの祖国は、暖かい地域です。
なので羽毛があっても寒さに強いとはいえません。
やはり日本の寒い時期は保温してあげることは重要ですね。
しかし、、、、
「鳥は適応力があるから、日本の気候にも慣れるよ」
と言われる方がいます。
たしかに適応力がある、と私も思います。
しかし、それには条件があります。
それは、それなりの運動ができるスペースがあるかどうかです。
それなりというのは、大きいケージという意味ではありません。
部屋の中で飛ばせている、というレベルでもありません。
もっと、もっと広いフライトケージが必要です。
少なくても野生の鳥たちのように、ビュンビュン飛び回れるくらいのスペースがあって、
初めて寒さに耐えられる体力がつくと思います。
そんな環境は無理でしょ!?
たしかにそうですね。
ではどうしたらいいでしょうか。
私たちは鳥たちに寒さを我慢させるのではなく、かといって過保護にもせず、私たちと
同じような生活環境で、一緒に暮らすことを目安にしたらいかがでしょうか。
つまり私たちが寒ければ、暖房を入れる。
私たちが暑ければ、冷房を入れる。
といった感じです。
本題に戻ります。
「ケージ内の温度は何度がいい?」
この答えはありません。
大切なことは、鳥の様子をしっかり観察することです。
鳥は寒くなると羽を膨らませます。
その理由は、羽を膨らませて、その中に空気を蓄え、体温を逃がさないようにするからです。
鳥が羽を膨らませていたら「寒い」のかもしれません。
その場合、ケージ内や部屋を徐々に暖かくしてあげてください。
そして羽の膨らみが取れ、いつものスッとした感じになったら、そこで室温が安定できる
ように調整(サーモスタットの活用)していただけたらと思います。
もし、温度を上げても膨らみが取れない場合、どうしたらいいでしょうか?
そう、温度が33度以上になると、鳥も熱中症になると言われています。
この場合は、さらに温度を上げるよりも寒さよりも体調に問題がある可能性が
ありますので、できるだけ早く動物病院に連れて行かれることをお勧めします。
鳥も人と同じで、同じ温度でも寒いと感じる人もいれば、暑いと感じる人もいます。
鳥もそうです。
「何度がいい?」、ということより、鳥の体調に合わせて温度を調整していただけたらと
思います。
そのためにも日頃からの観察力が重要になります。
私たち飼い主は、この観察力をしっかり身に着ける努力を怠らないようにしましょう。
今回は温度についてお伝えしましたが、寒い季節は湿度も下がります。
暖房を使っていますので、それも湿度を下げる要因です。
ここでは割愛しますが、湿度についても併せて調整していただくことをお願いします。
温度管理について何かありましたら、またお伝えしますね。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。
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