（48）号泣騒動広がる

「鳥爺のDJ奮闘記」更新しました。 「（48）号泣騒動広がる」です。

いつもありがとうございます。鳥爺です。

飲み始めて１時間くらいしてからでした。

私の身体に異変が生じてきたのです。

居酒屋と違って、ゆっくりとしたペースで飲んでいましたので、酒量も少ないし酔ったという感じはしません。

しかし、なぜか涙が溢れてくるのです。

次から次に溢れる涙を止めることができません。

酔っ払って泣き上戸の人を見たことがありますが、私はそんなことは一度もありませんでした。

小池さんやお店の人も心配して声をかけてきますが、それでも涙が止まりません。

涙が出てから３０分くらい経ちました。

見かねたママさんが、私をスタッフの控室に連れて行ってくれました。

そして、こう言いました。

「ここでしたら遠慮は要りませんよ。思い切り泣いてください」

その言葉がとても心に響いて、ママさんが控室から出て行った直後に号泣しました。

子供のときから泣き虫でしたが、そのときは「メソメソ泣き」でした。

しかし、こんなに声を挙げて号泣したことは初めてです。

約３０分くらい号泣した後、次はメソメソ泣きが続き、とうとうお店のラストまで控室に居させてもらいました。

号泣の原因は悲しみではありません。

悔しさです。

私にとって、こんなに悔しい気持ちになったことはなかったと思います。

翌日、号泣騒動は瞬く間に噂が広がりました。

「女に振られて、号泣するなんて情けない」

なんと、私がクラブの女の子にフラれて泣いた、という噂でした。

 泣いた話ですが、笑っちゃいますね（苦笑）。

 ただ、この号泣騒動がこの後、思わぬ方向に進んでいきました。

（つづく）