(39)これからの進むべき道?

「The Future of ‘Birds-first’ Breeding」

ブログ更新しました。「(39)これからの進むべき道?」です。

いつもありがとうございます。鳥爺です。 

今まではお話した内容は、私たちがCAP!で生体販売した頃(1997年から2000年)に訪問した繁殖場でした。

今回は最近訪問した繁殖場を2つご紹介します。

最近といってはコロナ禍なので、ちょうど3年前(2018年)です。

その繁殖場をご紹介します。

私の個人的な気持ちですが、20年以上前に訪問したスーザンさんの繁殖場と、最近訪問したこの2つの繁殖場が、これからの進むべき道ではないか、と私は思っています。

1つ目の繁殖場の出会いは、2016年でした。

ドイツで「インターズー」というペット用品の展示会に視察に行った時です。

(インターズーの会場入り口の様子です。残念ながら中は撮影禁止でした)

インターズーは、たぶん世界最大級のペット用品の展示会です。

アメリカでも「APPM」という展示会がありますが、その3~4倍の規模です。

当時の記憶なので誤差があるかもしれませんが、アメリカでは約700の出展ブースがありました。

その中で約150のブースが鳥用品を扱っていました。

一方インターズーでは、出展ブース数は約2,000。鳥用品を扱っているブースは500近くありました。

出展数だけでも、こんなに規模の違いをご理解いただけたと思います。

(体育館以上の広さの展示会場が10室以上あります。1日で全部見るのはかなりしんどいです)

これだけの出展数なので、全部見て回ることができません。

なので、そのとき出会わなければ、たぶんずっと知らないでいたかもしれません。

それが「シッタカス」でした。

この会社は「シッタカス」というブランド名のペレットを展示していました。

ブースの一番目立つところに、大きなザルのような皿にペレットを山のように積み上げていたのです。

ペレットメーカーの展示としては斬新でした。

私は近くにいた関係者に、山のようになったペレットをほしい、というジェスチャーをしました。

近くにいたスタッフが「どうぞ」という対応をしてくれましたので4、5個つまみ、そのうちの1個を食べたのです。

味見ですね。たぶんペレットを味見される方は多いと思いますが、、、。

そのときのびっくりした関係者の顔が忘れられません。

しかし、奥で中年の男性が私のほうを見ていて、すぐ近寄ってきました。

そして英語でない言葉で、何か私に語りかけてきました。

私は言葉がわからないのですが、そのペレットが思った以上に美味しかったので、親指と人差し指で丸を作り、「Good!」と言いました。

実はその中年の男性は、シッタカスの社長さんだったのです。

私たちはすぐにブースに設置してある応接セットに誘導され、話を聞きました。

そのときに社長さんが以下の話をされたのです。

・施設には800羽のヨウムがいて、繁殖をしている

・他にも数種約500羽の鳥を繁殖している

・繁殖で生まれた子に、シッタカスのフードを食べさせている

・食べさせたフードが鳥にどんな影響を与えているのかを検証している

・その結果生まれたのがこのペレット「シッタカス」なのだ

この話が本当かどうか、それを確認するために私たちは2年後、スペイン・バルセロナにあるシッタカスを訪問した次第です。

そしてそこで私たちは、今まで見たこともない光景に驚かされてしまいました。

(つづく)

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コメント

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  1. 黒目クリクリのヨウムちゃんの写真が可愛すぎます!シッタカスで育てられているヨウムさんの雛ちゃんたちは本当に大事に育てられてますよね!こんな繁殖場が増えていけば鳥さんの未来も明るくなっていきそうです。

  2. こんにちは。
    シッタカスに興味を持ったことはあるのですが、タンパク質と脂肪が高すぎる気がしますが本当に大丈夫なのでしょうか。
    友人がよく言っていたのは、ヨウムでも高タンパク高脂肪を続けていると内臓にダメージがでると。
    それともシッタカスはおやつペレット的な立ち位置なのでしょうか。

    シッタカスの会社のヨウム達はどのような生活をし、どの位の運動量があり、今まで何年生きているのか興味があります。
    もし本当にシッタカスのペレットが良さそうなら試してみたいので。

    ただ、パメラクラーク女史のブログで、ヨウムに高タンパクは良くないと読んだ記憶があります。
    載っていた箇所をみつけたら追記します。

    実際はどうなんでしょう…
    食べるかどうかはともかく、より良いペレットを試したいです。

  3. もう一点、800羽のヨウムはワイルド個体なのでしょうか…

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