「鳥爺のDJ奮闘記」更新しました。 「(51)2つ問題があります」です。
いつもありがとうございます。鳥爺です。
「テナントがあればディスコを再開したい」と、いう話を岡田社長にすると、1枚のメモを渡されました。
メモには手書きの地図が書き込まれていました。
「こ、ここは?」
と、岡田社長の顔を見ました。
「そう、向かいのビジネスホテルの地下です。しばらく空いているので、ここの大家さんを紹介しましょうか?」
「あ、ありがとうございます!!」
まだ、テナントが決まったわけではないのですが、ディスコや私のことを気にかけてくださったことがとても嬉しかったです。
岡田社長のクラブ「S」は、この繁華街では一等地です。
当然、道路挟んで向かい側も一等地。
地下とはいえ、最高の場所です。
そんなことを考えていましたら岡田社長から厳しい話がありました。
「ただ、2つ問題があります」
と、言いながら指を2本立てました。
「まず1つ目は、あなたが気にいるかどうかです」
確かにその通りです。
場所は最高です。
問題は広さや使いやすさ、そして家賃などです。
「そして、もう一つは?」
私の喉がゴクリと鳴ったような気がしました。
「大家があなたを気に入るか、です」
はい。おっしゃる通りです。
さらに言えば、ディスコを受け入れてくれるかどうかです。
ビジネスホテルなので、ディスコの騒音や振動(重低音で振動があります)が、宿泊客にご迷惑になるかもしれません。
「申し訳ない。もう1つありました」
と、済まなそうな顔で岡田社長が付け加えました。
「私が紹介したからと言って、うまくいくとは限りません」
えっ!? かなり期待していたのに、、。
そんな私の表情に気付いたのか、
「ここだけの話にしてくださいね。ここの大家さんは、なかなか手強いですよ」
手強い??
大家さんには相当なこだわりがあるらしく、今までもテナントがしばらく決まらなかったようです。
紹介していただいた地下のテナントも、3年以上そのまま、だと聞きました。
いろいろな噂がある私と、いいイメージがないディスコなので、断られる可能性が高いことは間違いないでしょう。
でも、せっかく紹介してくださった物件なので、まずは当たるしかありません。
早速電話で「岡田社長の紹介で、、、」と話をしましたら、簡単にアポがとれました。
紹介状の効果は絶大ですね。
大家さんにお会いするのは翌日の午後です。
いつもそうですが、今回もダメ元で当たるしかありません。
(続く)
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