「愛鳥さんの健康管理」更新しました。「(36)今までの鳴き声対策」
いつもありがとうございます。鳥爺です。
先週は犬の鳴き声の対策として、電流が流れる首輪や手術で声帯を取る、というお話しをしました。
現在でしたら考えられない方法ですね。
でも当時はそのようなやり方を信じている人も多かったのです。
ではこの時代、鳥の鳴き声の対策はどうしていたのでしょうか?
3つご紹介します。
(1)鳴いたら、無視する
鳥は大好きな飼い主さんの姿が見えなくなると、鳴くことがあります。
そのため飼い主さんはすぐ鳥に近づいたり、話しかけたりする。
すると鳴き声が収まります。
しかし鳥は鳴けば、大好きな飼い主さんが反応してくれるのを学習するので、逆効果になる。
だから鳥が鳴いたときは無視したほうがいい。
(2)鳴いたら、暗くする
インコ、オウムは昼行性なので、暗くすると静かになる。
だからケージに布をかぶせたり、暗い部屋に移動したりすればよい。
(3)鳴いたら、びっくりさせる
例えば、大声で怒鳴る、ケージを叩く、物を投げつける、など。
そうそう、まだありました。水鉄砲を撃つ。
いかがでしょうか?
もう皆さんの答えはおわかりですね。
しかし、当時はこのようなアドバイスが正しいと思っている人が多かったのです。
私の場合、20歳の頃から動物園や動物プロダクションで働いたことや、鳥専門になったときも、海外に行き勉強する機会があったので、このアドバイスに疑問を持っていました。
しかし、このような経験がなければ、ベテランの鳥業者のアドバイスを信じたかもしれません。
ではこのような方法で鳥たちは鳴き声が改善されたのでしょうか?
答えはもちろん「ノー」です。
ある鳥は飼い主さんとの信頼関係がなくなりました。
ある鳥はいつも怯えるようになりました。
ある鳥はさらに鳴き続けるようになりました。
そう、多くの鳥たちが、萎縮したり、怯えたりするようになったのです。
最悪なケースは心を病んでしまい、夜中暗くなっても鳴き続ける鳥になってしまいました。
とても可哀想です。
ではどうしたら鳥たちとの信頼関係を崩さずに、鳴き声の対策ができるのでしょうか?
次回はそのことについてお伝えします。
(つづく)
今日も素敵な一日になりますように(^o^)/
コメント
コメント ( 2 )
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初めまして!読まさせて頂いて、想像するだけで、胸が締め付けられました。そうゆう対処をされていたなんて、ショックでした!私は、子供の頃から鳥さんが大好きで愛鳥が自分の命より大事に思っているただの人なので、全然そうゆう面では無知何です。色々聞かせて頂き有り難うございました!又読ませて頂きます。
空マルゴットさん
メッセージありがとうございます。
今はこのようなことをアドバイスする人は少ないと思いますが、今でもまだ本気でそう思っている人はいます。
私たち愛鳥家が知識を持つことは重要だと思います。
鳥業界の「常識」ではなく愛鳥家さんの「良識」が「常識」になる日は近いと信じています。