いつもありがとうございます。鳥爺です。
前回の下痢と多尿について簡単におさらいをします。
便は消化器官で作られますが、水分が多いと形が崩れた便になります。それが下痢です。
尿は泌尿器官で作られますが、水分が多いときのものです。ただし消化器官で作られた便には水分が多くないので、便の形は残っています。
簡単に考えると、形のないベチャとした便の場合は下痢で、便の形はあるが水分が多いのが多尿、というように覚えていただけたらと思います。
では、下痢と多尿はどんなときに起こるのでしょうか?
どんな病気を抱えている可能性があるのでしょうか?
まず多尿の原因として大きく分けて3つ考えられます。
1つ目が緊張・興奮しているときです。
鳥は空を飛ぶために(飛べない鳥もいますが)膀胱がありません。尿を貯める膀胱があると身体が重くなるからです。そのため緊張・興奮が引き金になって、瞬間的に多尿になります。
2つ目が換羽です。
この時期は鳥の身体が大きく変化している時期です。バランスのよい栄養をとらせてあげましょう。換羽が終われば多尿は少なくなります。
3つ目が腎臓系に問題がある場合です。
これは要注意です。緊張・興奮でもなく、換羽でもなく、異常に飲水量が多い場合に考えられます。
以前TSUBASAにいた鳥のことをご紹介します。
その鳥はソロモンオウムです。体重が300gくらいでした。引き取った直後毎日、水を150ccも飲んでいました。
異常だと思いませんか?
人間で例えると、60kgの人が30kgの水を飲んでいることと同じです。
すぐ病院に連れていったところ、腎臓に問題があることがわかりました。
完治はしませんが、治療をしていただいたおかげで元気になり、里親さんも決まりTSUBASAを卒業しました。
多尿は飲水量が多いからです。だからといって飲水量を制限したらたいへんなことになるかもしれません。
多尿が続き飲水量が多いときは、できるだけ早く鳥が診られる動物病院に行かれることをお勧めします。
次回は下痢についてお伝えします。
今日もいい日でありますように!!
コメント
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。