ロロ・パーク財団の鳥用フルーツ詰め合わせ

Rafael Zamora Padrón, Scientific Director, Loro Parque
ラファエル・ザモラ・パドロン
ロロパーク財団 サイエンティフィック・ダイレクター

鳥がどの果物や食べ物を好むかどうかは、それぞれの鳥の好みによります。実際、同じボウシインコの成鳥のつがいでも、メスは赤ピーマンを好み、オスは緑ピーマンのみ好むということもありますし、つがいの子供の一羽はピーマンを食べないかもしれません。 ロロ・パーク財団では、このような細かい点にも気を配っています。

好みは鳥それぞれ ©M Weinzettl

鳥の栄養バランスを整えるためには、このような好みの違いを個別に観察することがとても大切です。  各種の鳥に様々な種類のフードを与えることで、それを用意する人は満足しますが、与えることと同じくらい重要なのが、何がどのくらい食べられたか、どの鳥がそれを食べたかを観察することです。ここには、私たちが飼育している鳥たちのために、健康的でバランスのとれた食事を充実させるための重要なポイントが含まれています。

フードの種類が多ければ多いほどいい、それにより動物は常に必要なものを自由に手に入れることができる、と思うかもしれません。しかし、実際はそうではありません。鳥の場合、あらゆる種類の食べ物が常に、ましてや豊富に自然界にあるわけではありません。そのため、季節ごとのフードの変更や食糧不足に備えるように進化してきました。   ですから、飼育する際、フードを常に用意したり、たくさん与えるのが適切なわけではないのです。また、あなたの存在が効果を発揮するにはあなたの不在も必要です。季節の食べ物とこの知識を使って、あれこれ試してみるのは鳥の管理における高度な方法です。

私たちは、特定の食事を改善するために、ブリーダーが使用している食べ物や果物に常に関心を持っていますが、タイミングや使用量を知ることにはこだわっていません。また、個々の鳥がどのような状況に置かれているかということも考慮していません。

成鳥の場合、特にアメリカの種が未熟な果実を好むことは明らかです。 環境に適応するために、他の種が食べないような若い果実を選びます。 しかし、管理された環境での飼育でこれを再現することは、それほど容易ではありません。鳥は木になっている果実が発芽するまで待つことが多いからです。

未熟な果実を好む種も ©M Weinzettl

種によっては、緑色の果物を大量に与えることは適していません。代謝レベルでの鉄分吸収に影響を与えるため、ローリーのような果食性の種の健康のためには好ましくないでしょう。

熟しすぎた果物には糖分が多く含まれているので、定住性の鳥や高齢の鳥には適しておらず、体重が増えやすくなります。

果物は多すぎるよりも、できるだけ少ない方が好ましいです。このような食べ物は、残り物のカビやバクテリアの繁殖を促すからです。 

考慮すべきもう一つの効果は便通です。果物も野菜も、鳥の腸管活動を促進します。また、糞の組成を変化させます。実際、薬を飲んでいるときに野菜や果物を与えるのは、薬の効果が得られないので、お勧めできません。

もっと欲しいと思わせるくらいが良いでしょう。その量は、ブリーダーが観察と実践で測ることができます。1羽の鳥がつがいの鳥と同じ量を食べるわけではないことがわかります。また、3羽のグループと11羽のグループでは、個々の消費量は同じにはならないでしょう。

ロロ・パーク財団では、それぞれの鳥が、形、色、食感、味の異なる様々な果物を食べられるように努めています。先ほど述べたように、量よりも種類が重要です。 このような追加のフードは、種の繁殖を成功させるために必要な付加的な物の一部です。 この好例が、ニョオウインコで素晴らしい経験を積んだ私たちのキュレーターであるマーシャ・ウェインゼッテル氏で、彼女はすでにこの種の若鳥のグループで最初の結果を出しています。そのため、私たちの施設で毎年安定して繁殖している様々な種の雛たちに、再びこの黄色が加わりました。

ニョオウインコの卵 ©M Weinzettl

©2021 Rafael Zamora Padrón – Loro Parque Fundación
翻訳:WING YOU事務局

当サイト内の全てのテキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

All photos by M Weinzettl
Cover photos:マーシャ・ウェインゼッテル氏とニョオウインコ

関連記事一覧

コメント

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。