日本の天然記念物、特別天然記念物の鳥たち（東京都/多摩動物公園/フライングバードケージ/オオワシ)

日本の天然記念物、特別天然記念物に指定された鳥たちを動物園の飼育個体で紹介しています。
特別天然記念物に指定された鳥類は今まで紹介した以外にアホウドリ、メグロ、ノグチゲラ、カンムリワシ、そして種としての指定ではなく、生息地または渡来地などの地域とともに指定されているオナガドリ、ハクチョウ、ツルなどがあります。 それらは動物園では飼育されておらず、私も撮影したことがないので今回より天然記念物に指定された鳥たちを紹介していきます。

第6回は天然記念物のオオワシです。
（昭和45年天然記念物指定）
オオワシはタカ目タカ科に分類され、学名はHaliaeetus pelagicus pelagicus、漢字では大鷲、英名はSteller’s Sea Eagleです。
全長85 〜94cm、翼開長220〜250cm、体重6〜9kg
ロシア極東および日本に分布し、越冬地は北海道、本州北部、ロシア沿岸地方、カムチャッカ半島南部、千島列島。
環境省レッドリスト：絶滅危惧Ⅱ類（VU）

平成5年国内希少野生動植物種に指定、平成17年保護増殖事業計画が策定され、1.生息状況の把握、2.生息地における生息環境の維持及び改善、3.傷病個体の救護、4.普及啓発等の推進、5.効果的な事業の推進のための連携の確保、が実施されている。
動物園では、おもに3. 飼育下での繁殖及び再導入等の検討、4.普及啓発等の推進に取り組んでいる。
現在、日本の動物園（日本動物園水族館協会加盟園館）では12園館で飼育されています。

写真は多摩動物公園の巨大なフライングバードケージ内のオオワシです。 ここでは他にオジロワシ、イヌワシ、ダルマワシ、ヒメコンドルが同じゲージ内で自由に飛び回る姿を見ることが出来ます。

種類:オオワシ 撮影場所:東京都/多摩動物公園/フライングバードケージ 撮影年月:2015年1月